だから私、貴方が嫌いです
【種別】セリフ
【登場】XX話(コミックは01話、アニメはA01話、とお書きください。)
以下全文。
岡島さん、貴方は先刻ここを酷い世界だといいましたね。じゃあ、答えてください。貴方はどうしてここに立とうとしたのですか?
喫茶店で話してくれたこと……正直いってあの時はよくわかりませんでした。でも、今ならはっきり言えると思います。貴方が何を望んでタイの裏社会に潜り込んだのか。
日本に……いえ日常にない何かを求めて、なのかもしれません。でも、貴方は結局、何も選んでなんかいないんです。陽の下へ戻る訳でもなく、闇の中へ沈む訳でもなく、ただそこで、立ち止まってるだけなんですから。
……言ってましたね、私を助けたいって。じゃあ、助けてください。鷲峰組を、この窮地から助けてください。 銀さんを、組員たちみんなを……助けてください。できる訳ないですよね。だって貴方は、私を助けたい訳ではありませんもの。
貴方は、捨てたはずの日常を失いたくない、ただそれだけ。私を見殺しにしてしまえば、貴方は日本に残した追憶の最後の欠片まで失ってしまうから。
選ぶということは、何かを捨て何かを残す、そういうこと。貴方は何も負おうとしない、自分で捨てたはずのものにさえまだ憧れの一欠片を抱いている。そんなことで、いったい誰を守れるんですか。そんなことで、誰を助けるなんて言うんですか!答えて!
私は、普通に生きたかった。苦痛に生きることを望まなかった貴方と…同じ所にいるはずなのに。
近寄らないで。わかってます。でも悔しいんです。どうしても、それが悔しくてたまらない。
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