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この量子テレポートを可能にした粒子の絡みあいのことを、エンタングルと呼ぶ
全文 †
ここで、一人の人間を構成する物質をデータに記述していったとしよう。
肉体を構成する細胞、分子、原子。ここでひとつの問題がおきる。
すなわち意識だ。量子力学では観測者がいて初めて波束の収束が起きると教えてくれるが、
一人の人間の意識を観測するものは本人以外いない。ゆえに意識は外部からは常に量子状態としてしか把握しがたく
それをそのままデータとして外部のものが取り出すのは不可能なのだ。
しかし、ここで量子力学のもうひとつの不思議な性格、すなわち粒子と粒子の絡み合いという現象を利用すれば
離れた場所へその量子状態をそっくりそのまま移動させることは可能となる。
ただしこの場合、コピーではなくあくまで移動、つまり元のデータは消えてなくなる。
この量子テレポートを可能にした粒子の絡みあいのことを、エンタングルと呼ぶ。
作中の状況 †
クラシゲによる生物の授業中、キョウだけには量子力学に聞こえ、机の上の教科書も違って見えていた…。
やがてキョウは激しい頭痛を覚える。そんな中、キョウの耳に飛び込んで来たクラシゲの言葉。思わず反応
して立ち上がったキョウは更なる激しい頭痛に倒れてしまう。
推察 †
作成中
量子力学と観測
心の哲学に於ける随伴現象説
意識のハードプロブレム
コメント †
- ここで挙げられている意識の量子状態というのは、他者には対象人物の意識の類推が難しいという仮想的なものではないでしょうか。意識というのはあくまで物理量をもたない情報ですので、意識をデータ化しなくても元となる神経系やそこを流れる電流を観測できれば事足りると思います。人体の構成に不確定的要素が絡んでいるのかどうかは意見の別れるところでしょうが、少なくともこの記事における意識の把握と事象の観測は別問題であると考えます。 -- 2007-03-13 (火) 09:08:33
- 把捉→波束 修正
- >>ただしこの場合、コピーではなくあくまで移動、つまり元のデータは消えてなくなる。 -- 2010-10-08 (金) 18:38:45
- ↑これってつまり幻体化すると体が消えるっていうことだろ?そしたら、何話か忘れたけどメイウーに舞浜サーバーの近くに転送されたとき言われた「知ってる顔はあった?」っていうのはあり得ないんじゃないか? -- 2010-10-08 (金) 18:42:07
- ↑知ってる顔=転送に間に合わなかった知人の死体、だろ? -- 2011-09-05 (月) 22:40:55
- ↑あれは単なる皮肉でしょ -- 2011-09-07 (水) 23:09:08
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