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10話

10話「また、夏が来る」
    (第09話←→第11話)
【種別】サブタイトル

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夏休み前、トミガイミズキとともに映研部屋の整理中に、「世界の終わりの夏の一日」と題した先輩・河能亨の自主映画ディスクを見つけるリョーコ。それは淡々と無人の舞浜の景色を映しただけの退屈な作品だったが、圧倒されるような不思議な実在感を放っていた。
テロップには「ぼくらは明日、夢の存在になる」とあった。
その中の映像を見た彼女は、不思議とその映像に引きつけられて目が離せなくなってしまう。

水泳部復興に向けて張り切るキョウ。そこに、キョウの代わりの映画の主役にハヤセを抜擢しようと、リョーコらがやってくる。シズノウシオカワグチも現れ、にぎやかに。そこで、リョーコは「終業式の夜に行われる夏祭りへみんなで行かない?」と誘う。

ハヤセは3年の津村さち子と付き合っているらしいが、二人は1学期から一度も会ったことがないという。作為を感じるキョウリョーコ河能亨が現在の3年生であることから、シズノに消息を聞くが「……河能くんは病気で休んでいるわ。二学期になったら出てくるんじゃないかしら」とはぐらかされる。

シズノの反応に違和感を覚えたキョウに、シマたちは「津村さち子河能亨も戦死したセレブラント」であると告げる。この世界は、セレブラントの死を事故死、転校、あるいはハヤセの恋人の津村さち子のような「いるけれどなぜか会えない人」といった様々な形で受け入れることで、矛盾を最小限にとどめようとしているのだ。彼らの死は隠蔽され、一般の幻体には影響がないよう情報操作されていたのだった。そんな隠蔽に気づくと、セレブラントとして「目覚め」ることがあるらしいというクロシオ
リョーコハヤセにも「目覚め」の兆候があるかもしれないと考えるセレブラントメンバー。

一方、河能亨の映像を見つづけるリョーコ
「それでも僕は世界を記録する。世界が終わる 瞬間まで―」
彼女は映像と同じ光景を撮ってみようと、友人のミズキを誘って舞浜へ出かける。
撮影中、ファインダーの中に時折、崩壊した舞浜の姿を二重写しに見出してしまうリョーコ。やはり「目覚め」の兆候なのか…。
インスピレーションを得て、「虹の記憶」というシナリオを書き上げるリョーコ。奇しくもそれは、現実の舞浜の状況や現在のキョウの境遇にそっくりな話だった。

一学期終わりの日、夏祭りの夜。舞浜の空にたくさんの花火が上がる。浴衣を着て祭りに集まるキョウと友人たち。少し離れた場所にはシズノセレブラント組の姿もあった。
夜店を歩いている最中、誰もいない光景を幻視したリョーコ
みんなとはぐれ二人きりになったキョウリョーコリョーコはそこで新しいシナリオの内容を話す。それは戦士である少年の記憶を封じ込めた貝殻が壊れ、少女は彼の記憶を見られなくなる哀しい結末だった。どこか寂しそうな彼女を見て、降りかけていた主役を再び「やってやるよ」というキョウ

脚本:村井さだゆき
絵コンテ:下田 正美
演出:工藤 寛顕
作画監督:鎌田 祐輔


キョウはEDがROCKY CHACKの「リトルグッバイ」のc/wmp「and you」でした。
ED絵も夏祭りの風景を切り取ったもので、なかなか雰囲気ありました。

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