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幻体と復元者

【種別】考察
【時点】12話

セレブラントの人間達は、全て幻体という形で、現実世界に実体化している。
08話に登場した「すり抜けるカモメ」等の現象から考えて、おそらくホロニックローダーによって、ホログラムのように空間に投影された存在、あるいは、幻体以外の存在からは感知されない量子的存在であると考えられる。

対して、ガルズオルム復元者は、戦闘中の怪我によって肉体から鮮血を流すなど、物理的な肉体を持った存在として描かれている。

本物の人間が、幻体という幻としてしか現実世界に存在できず、本質的な意味において人間では無い復元者達が、肉体を持った存在として現実世界に実在するというのは、ゼーガペインの世界観を象徴するような皮肉な設定と見る事ができそうだ。

登場時には、人語とは思えない電子音のような声を発していたが、17話の頃には流暢な日本語を喋れるようになっていた。幻体達を「光なき者」と呼び、イリエからは「進化した肉体の持ち主」と言われた。

12話段階で分かる幻体と復元者の違いをまとめると、

  • 幻体は物理的な肉体を持たないのに対して復元者は実体を持つ。
  • 幻体は完全なる復元は不可能(多少の補完は可能であるが、ドライ・ウェットダメージの回復は不可)なのに対して復元者は完全に復元可能(記憶も復元されているのかは不明)である。
  • 上記の理由により幻体は死ぬ可能性があるが、復元者は実質死ぬことはない(復元基地を破壊すれば別)。であるから幻体と違い、痛みや死に対する恐怖が無いと考えられている。
  • 幻体はデータの数だけ存在するが、復元者シンアビスの2体しか居ない?
    注:”ゼーガペインXOR”での描写をふまえた場合復元者はこの2体だけではない。
    主人公トガを「オリジナル」と呼ぶ、「人間そのものなタイプ」が登場している。
    コミック版によると、彼は復元者ではなく「マニューバ」という存在らしい。

一方復元者が人間と似通っている点も多く見受けられる。

  • 容姿が人型である。
  • 性差があるように見受けられる。
  • 感情があるように見受けられる(11話において、アビスの誕生を待ち望むようなシンの態度、アビスの爆死を嘆くようなシンの描写があることより)
  • オリジナリティがある?(シンアビスが同時に複数体出現した場面は今までに無いことより)
    注:ゼーガペインXORでの描写で、元となった人間(幻体)が生存している場合、瓜二つの存在が同一世界に共存することが判明している。
    また、オリジナルから奪ったデータを元に作られるようで、幻体の各種ダメージにはガルズオルムに奪取されることによるものがあることがわかっている。
    トガは「戦闘データ」と「攻撃的な性格」をまるで選んだかのように失っており、デュープはそれをまるごと持っている。

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