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イェル

【種別】用語
【登場】01話

セレブラム内でのシズノの呼び名。「IAL社」との関連が噂されている。
シズノイェルだったころのセレブアイコンには「Yehl」と表示されていた。
20話にてキョウの発言で「それ(イェル)って、『幻体幻体』って呼んでるのと同じだろ」というシーンがあったが、これはそれに対するシズノの発言とともに、イェルという言葉がダブルミーニングである可能性を示唆している。

「Yehl」とは、アラスカ地方のトリンギット族の神話に伝えられる創造神の名で、神々によって暗黒に包まれていた人類を憂い、ギリシャ神話のプロメテウスのように火(=光)を盗み、人類に与えたとされる。
巨大な黒いワタリガラスの姿をしていて、天地開闢の朝の原初の朝霧の中を日の出とともに翔け、安住の地を見つけると同時にその翼を失った。
その後、創造神として太陽と月を造り空に掲げ、その後は空を司った。

これらの原典は、ホロニックローダーという武器(=火であり、光を使う)をキョウに与えたというエピソード、そしてこの作品のキャラクタ名に共通して使われる水の名前・蛇の名前とともに並べられる「(悪神である蛇に対立する)鳥の名前」についてオマージュされて使われていると見ておおよそ間違いないと思われる。

つまり、「イェル」という名前は「『幻体』と呼ばれていることと同じ」にして、ゼーガペインと同様に「本来は人の名前ではない、作られたもの」である。

ちなみに前述の「Yehl」であるが、神々から光を盗み出す際に、葉に化けて、水を飲もうとする主神の娘の体内に入り込んでその子として生まれ、神の孫として、そして神々の一人として生まれ、神々の中に潜入した。

これらエピソードをオマージュしたと思われる展開はそのまま為され、IAL社が作り出した人工幻体であることが25話で判明、ナーガに取り込まれたAIたちにより、彼女はIAL社によって造られた人工幻体「Yehl Ver4.31」と無機質に明かされる。
リザレクションシステムを使用しても人間にはなれず、幻体として生きていかなくてはならない宿命を背負っている。

この「自我を持ったAIは人間と等しいか」という命題は、心理学者及び作家にとって半世紀以上の間、興味をかきたてられ続けているものである。
量子による自我の揺らぎを得ている――というナーガの持論はさておき、AIたちの言をそのまま汲み取るとするならば、彼らIAL社のAIたちは人間の行動や、一定の外的要因に対する反応というものを類型として蓄積し、それらを参考に――すなわち鋳型として、シナプスを走る電気的信号を解析、人間を模倣して作られている。ただのロボットと違う点は、「鋳型によって作られた水路を通る水はユニーク化された方向に向けて『通りやすい』」というものであり、外的要因による変動、あるいはランダム要素を含んだ遊び要素を得る。

こういった類の「人間の行動サンプルを基礎とする」AIの組み立て方は、所謂魂の存在という概念とは正反対の思考法である。
が、現在の人工知能の研究に於いてもこの方法が採られており、その考えが顕著である学説が「身体先行説」と呼ばれるものである。
「悲しいから泣く」のではなく、「泣くから悲しい」というものだ。
この学説は極端な説であるので一般的ではないが、反応――情動という殻を脱ぎ捨ててしまった人間がどうなってしまうかは、本作中に於いてはカミナギリョーコの例を見れば判るとおり、「まるで別人」である。

完全にデータ化されてしまっている本作中世界の人間にとっての魂の存在は措いて、前段で挙げた魂を彩る情動こそが個性、人間性を問うものであるとするなら、その意味においてYehl Ver4.31――いや、ミサキシズノと人間を分かつものはない。
自我を得、ここまでオケアノスとともに戦ってきた彼女は、そうすることによって情動を更にユニーク化させ、おそらくは恋を含むさまざまな感情を経験し、キョウから名を与えられた時点で既にYehlではない。
ミナト25話で叫んでいるように、「一緒に戦ってきた」という事実が大事なのである。

AIの発言の中に「人間にはなれない」という件があったが、果たしてそれが塩基データを基礎的に持ち得ないから構成できない、という意味であるのか、それとも前段までで挙げたような「ミサキシズノの成長」を考慮していない発言であるのかどうかはわからない。

決戦後はリザレクションシステムの完成待ちの舞浜サーバーに戻っていたが、最終決戦のクラウド制御システム侵入に於いて深刻なダメージを受け、(因みにこの制御システムを乗っ取る時に、彼女の背中に出たものは
オマージュとして捉えたワタリガラスの雄大な黒い翼であると思われる)記憶が喪われている状態であった。が、ルーシェンの台詞の通り、修復プログラムのバージョンアップによって、人間として生まれ(変わ)る事が可能であると判明した。

エピローグでリョーコの孕んでいる胎児が誰か、という点では意見の分かれるところだろうが、彼女が飲んでいるグラスの中に草の葉があったこと、そして飲み干した後にその葉がなくなっている事は、すなわち前述したイェルの伝説からのオマージュと思われる。すなわち、シズノは…。

コメント

  • とりあえず20話のエピソードでダブル(以上?)ミーニングは確定したので書いてみましたが、既述の通り今後変更の可能性があります。「イェル」に関しては暴風神であるのでは、とBBSでの発言がありましたが、エピソードへの関連性、スペルを考慮してこちらと判断しました。 -- e!? 2006-08-17 (木) 19:23:11
  • Yehl http://www.pantheon.org/articles/y/yehl.html -- JellyPo? 2006-08-18 (金) 06:15:33
  • イェル=人工幻体は実体化できない・・・とAIさんが言っていたが、他の幻体と全く変わらない量子データを持っているのであれば、DNAへのデータ書き換えも可能で、実体化できると思うのであるが・・・。最終話で実体化できることを祈りたい。 -- ことりさん? 2006-09-23 (土) 21:26:34
  • 25話のエピソードを含めて更に書いてみました。最終回でも解明されなそうな謎はライナーノーツに託すしかなさそうですね。 -- e!? 2006-09-24 (日) 03:40:54
  • 幻体は細胞組織の完全シミュレーションなのに対して、Yehl は純粋にAIの高級版なんだと思う。チューリングテストに合格し得るだけの能力を持ったAIと。タチコマみたいな感じかな。「肉体」に思考回路を書き写すにも、脳神経回路とは根本的に異なるので書き写しようがないのだと思う。アンドロイドとして生まれ変わるというのはアリかもしれない。 -- 2006-09-25 (月) 00:22:21
  • 一応書き終わり。グラスの葉を飲み干すシーンは正直感動しました。 -- e!? 2006-09-28 (木) 19:02:28
  • おぉ、そんな伝説があったんですか!この伝説のオマージュなら、胎児=シズノであることを暗喩している可能性は大きいですね。ということはルーシェンが言っていたシズノの人間化というのは、カミナギが幻体の時にシズノの遺伝情報を持った受精卵(?)をカミナギの子宮に着床させておいてから、人間に戻ったのちに出産(処女懐胎というやつかな?)する事によってシズノは人間になれるという事だったんでしょうかねぇ。 -- えんたんぐる? 2006-09-28 (木) 19:41:29
  • というかe!さん、あなた・・・・説明が秀逸すぎ!w -- テツ? 2006-09-28 (木) 22:55:00
  • うーむ、敵方に妙に蛇系の名前が多いと思ったら・・・ -- 2006-09-29 (金) 00:57:15
  • シズノは人間に転生できてよかったですね。三角関係にならなくてよかった。幻体修復プログラムで「シズノ」として実体化するより、この形で本当によかった。 -- ことりさん? 2006-09-29 (金) 01:00:40
  • しかしリザレクションシステムにもよるが幻体データとしてのYehlと胎児としてのデータでは違いがありすぎるのではないだろうか?まぁ実はシステム内部で育てているのをやめたんです的な解釈は微妙だって事はわかるんですが -- Mare? 2006-09-29 (金) 02:32:57
  • ところで、最終話で1カットだけ登場したオストロバ(?)は、IAL社の被験者の格好に見えます。 -- もさ? 2006-09-29 (金) 06:14:06
  • リザレクションシステムを通って出てくるのであれば、胎児ということはないような。どちらかというと、リョーコの胎児はシンなのではないかという気がしますが。遺伝的にという意味ではなく、概念的なものですが。先日の話からいえば、人類の再生には生めや増やせやが必要なので、重婚でも言い訳だし(既存の法理など消滅しているわけだし)。それと片思いの先輩云々の話しもあるし。海辺でリョーコにYehlのことを語るキョウを見ると、どちらかというと、シズノキョウがくっついて、リョーコシングルマザーでシンを生むという感じにとれなくもないような。 -- EX? 2006-09-29 (金) 17:55:39
  • 作中にて明確な答えが出されていないのであくまで推論でしか書けないわけですが、一応その補填を。まずYehl自体と胎児とでデータの違いはさほどないかと思われます。本質的に塩基構造や、経年による(脳神経系を含む)身体の構造を図るとするならば、むしろ一から育てるのが最良であると思われますし、胎児とは言え実体のデータ量が幻体のそれよりも少ないとは思えません。 -- e!? 2006-09-29 (金) 19:27:47
  • 次いでリザレクションシステム関連ですが、旧態のシマによるシステムは幻体データから身体を再生するシステムでしたが、身体の基礎構造をデータとして先天的に持たないシズノが胎児として生まれることは特に不思議ではありません。逆に言えば、幻体データとして舞浜に降り立ったシンがあれほどはっきり「永遠を喪った」と言われている状態から再生されるのであれば、ゼーガのバックアップも受けられていてよりデータの保存状態に関しては優るであろうアークに関してなんの言及もないことに疑問を覚えます。尤もこれらは、「Yehlが造った本物の世界」で「シズノを産む」という個人的な想像が私の推測に偏りを与えているので、あくまで結論は、公的な、ライナーノーツなりドラマCDなりでの明示に頼るしかなさそうです。 -- e!? 2006-09-29 (金) 19:42:10
  • シンの直系であるとは思っていません。単にリョーコキョウの間の子供に女の子だったらシンと名付けて、シンを忘れないという位の意味合いでの引継です。完全再現できるというのであれば、それではガルズオルムナーガと変わらないわけで。あえて、そこでは断続しているものの、名前は引き継ぐくらいの方が収まりがいいように思います。逆にいうと、シズノの再誕をリョーコに任せるのも結構不自然な気がします。なぜ、リザレクションシステムの調整槽ではないのか。リザレクションシステムを人体に転移させると考える不自然(不自然な世界から自然な世界にようやく戻った連中に不自然を強いる)だと思います(シズノの特殊性からの特例というのはありかもしれませんが、ルーシェン達が人間の人体を母胎にしたシステムを平気で考えつくとは思えない)。また、シンリョーコのシーン、ミナトの三角関係の思わせぶりな台詞(ミナトが思わせぶりなのではなくスタッフが)が台無しになる気がします。あくまで考察と願望に過ぎませんが。 -- EX? 2006-09-29 (金) 21:33:30
  • 色々とはっきりしない事が多いので、確かな事は現状ではやはり解りませんね。ですが、シズノを胎児に落とし込んで再生するという方法自体はともかく、それを直接人体、しかもリョーコの体で行うのは個人的には余りすっきりしません。人工的に発育させる設備が無いのかもしれませんが。処女懐胎と言う言葉も出ていますが、リョーコ自身はシズノの事情を知っているでしょうから拒否はしないかもしれませんがリョーコシズノ双方の感情を知っている面々がその方法を是とするとも思えません。結局は何かしらの媒体で明示されないと解らないのは苦しい所ですが、視聴者の皆様のご想像にお任せしますと言われそうな気もしますけども。 -- Nox? 2006-09-29 (金) 22:27:49
  • 連続で申し訳ないのですが、ふと思い付いたのでもう一度。 システム完成までにシズノの記憶が戻るにせよ戻らないにせよ、人の体を借りて生まれるという事を受け入れるでしょうか。記憶が戻った場合には母胎を借りる相手がリョーコと知れば尚更承諾しないでしょう。戻らなかったとしても他の人間の体、しかも好きな相手の居る年下の少女の母胎を借りると言う事には相当の抵抗が有るはずです。本人の意思に関わらず強制的に行うというならともかく、あの面々がそんな事をするとも思えません。加えてあれだけ喜色満面でシズノに報告した後に三角関係云々と言っていたルーシェン達の考えた方法がリョーコの体を利用する方法とは思えませんしね。 後一つ、これは私見に過ぎませんが最後のシーンでリョーコの言った「早く生まれておいで」という台詞は、自身が妊娠している子供だけでなくシステムの完成が遅れて未だ再生されていなかったシズノへも向けられていた、というのはどうでしょう。 -- Nox? 2006-09-29 (金) 22:57:13
  • それとリョーコのお腹の子供がシズノであるならば、リョーコの傍らにはキョウがいないというのも不自然ではないでしょうかね。妹の台詞(片思いの先輩)など最終回にちりばめられている複線からすると、キョウシズノがくっつき(キョウのように再生とともに記憶を復活させ)、リョーコは人類繁栄のため、キョウの子供だけ宿して、シングルマザー&子供の名前はシンというのが今回に関しては収まりがいいようにも思えます。シズノの再生をリョーコに被せる根拠って唯一グラスの中の葉くらいではないでしょうか。でも、これだけではちょっと弱い気がしますが。また、リョーコの子供に対し、そこまでの特定の意味性を与えることなく、再生した人類の新たな生命としての意味しかないのかもしれませんし。リョーコのお腹の子供がシズノだというのはちょっとやり過ぎではないかと思います(スタッフが話を作る上で)。 -- EX? 2006-09-29 (金) 23:05:55
  • まあスタッフ側では明確にどうということは決めておらず、あれやこれやと視聴者に想像させる状態で終わらせただけかもしれませんが。矛盾や疑問の消化を公式でしてくれればいいのですが・・・プロジェクトゼーガの継続を望みます。 -- もさ? 2006-09-30 (土) 00:16:39
  • 神話は存じませんでしたが、このシーンのリョーコセリフが「早く生まれておいで、世界は光で一杯だよ」から、生まれてくる子供はシンを意識しているのかと思いました。
    「光」にこだわっていたのはシンアビスでしたから。
    シズノに関しては、幻体修復プログラムのバージョンアップによって解決したと思われます。それがリョーコの体を使う鬼システムならまた話は別ですが(笑)。
    こちらを見て初めて神話を教えていただいたわけですが、ナーガがあたかも神のごとくデフテラを展開し、進化をうながした世界に出現したシンが、「期せずして神に近づいた(ルーシェン談)」かつ「光で一杯(リョーコ談)」の人類世界に生まれ変わることと、あまり矛盾は感じませんでしたがいかがでしょう?
    それにしてもいつ?どうやって?どうして?という謎は残りまくりなのですけれど。-- shira
  • 公式ページ等を見てきて気付いた事があります。EXさんの仰られている妹の台詞に関してですが妹の発言がどの時点での記憶によるものか、及びあの時点でのサーバ内のキョウが何者であるかで何を示唆するかは変わってくるのではないでしょうか。まずあの発言があった周回内の記憶による発言であれば、肉体を持ったキョウは既にサーバー外に居る訳です。その時点のキョウが以前の母親の様なNPCであればその時点で他者との正常な接触はできないので、シズノと結ばれる事への示唆となる以前にその記憶自体発生しなくなります。故に仮にサーバ内のキョウシマの様なコピー的な存在であるとしても、やはりオリジナルのキョウはサーバ外に居るので意味を持ち得ません。(コピーと肉体を持ったオリジナルを統合できるならば話は別かもしれませんが。または結局コピーであれキョウシズノに惹かれるという事とも受け取れなくもないかもしれませんが、コピーのキョウに対するリョーコの接し方が好意の対象であるオリジナルが外部に居る事を知っている故に恋愛関係を目指す様なものにならないでしょうから微妙なところでしょう。コピーは極めて本人に近い別個体に過ぎませんし。) また、サーバーに保管される以前の記憶であるならそれは現在のシズノを指すものではなくシズノの名前の由来となったキョウの「失った大切な人」を指すのでこれもまた意味を持ち得ません。ただ、この場合名前の元になった人物と現在のシズノ双方の容姿が異なると思われるので妹が現在のシズノを見た事が無いことが条件となりますが。 -- ぬーぃ? 2006-09-30 (土) 07:18:48
  • 間抜けな事に書き込んだ後失敗に気付きました、ミサキ シズノとはキョウの家族の名前を元にしている様で、上のままだと何ともならないので。それを考慮に入れた場合 【あの時点でのサーバ内のキョウが何者であるかで何を示唆するかは変わってくるのではないでしょうか。まずあの妹の台詞は、当然その同じ周回内の記憶による発言なので、肉体を持ったキョウは既にサーバー外に居る訳です。その時点のサーバ内のキョウが以前の母親の様なNPCであれば他者との正常な接触はできないので、シズノと結ばれる事への示唆となる以前にその記憶自体発生しなくなります。故に仮にサーバ内のキョウシマの様なコピー的な存在であるとしても、やはりオリジナルのキョウはサーバ外に居るので意味を持ち得ません。コピーと肉体を持ったオリジナルを統合できるならば話は別かもしれませんが。または結局コピーであれキョウシズノに惹かれるという事とも受け取れなくもないかもしれませんが、コピーのキョウに対するリョーコの接し方が好意の対象であるオリジナルのキョウが外部に居る事を知っている故に恋愛関係を目指す様なものにならないでしょうから難しいでしょう。コピーは極めて本人に近い別個体に過ぎませんし。】 少し修正しましたがこの部分は大丈夫だと思われます。 -- ぬーぃ? 2006-09-30 (土) 08:32:15
  • 最終回の舞浜のキョウはNPC、 -- ことりさん? 2006-09-30 (土) 08:49:21
  • という意見に賛成です。妹と母親は圧縮されて眠ってたんですね。まあよかった。 -- ことりさん? 2006-09-30 (土) 08:50:48
  • 舞浜シャイニングオーシャンパーンチ!!!! -- 2006-09-30 (土) 10:36:31
  • 最終回のキョウの家族とかは、キョウの見る夢ではないかと思うのですが。キョウが取り戻したかった現実に思いを馳せているというか。実際にキョウの家族が復元可能な状態になったとも思いにくいのですが(ミサキシズノの由来に対する種明かしのための技法ともいえますが)。そこから、現在の舞浜サーバーへシーンがパンしていくのではないかと思っているのですが。それなら、津村さち子はなんやねん。といわれそうですが、あれは、謎のテニス少女と言うことで。ですので、現在の舞浜サーバーキョウはいないのではないかと思っています。でなければ、リザレクションシステムシズノが人になれるというのをシズノに伝えに行くのはルーシェンではなく、キョウがするはずです(開発したのがルーシェンでも、シズノに伝える役はキョウに譲るくらいの空気は読めるのではないかと思いますが)。シズノが記憶喪失になっている意味合いについては、微妙なところですね。辛い記憶ならない方がいいとスタッフが考えたのか。記憶がなくなっていたキョウとのバランス的配慮なのか。 -- EX? 2006-09-30 (土) 10:50:37
  • 津村さち子は普通に幻体修復が可能になったのでは?彼女は死んだわけではなくダメージが酷すぎてデータを保持するのが難しい状態だったのですよね、確か・・・。アークは無理で津村さち子が大丈夫だったという境界が微妙なところですが。記憶喪失に関してはあんまり難しいことは考えなくてもいいような気がします。シズノがすべてを忘れたのは一話との対比であり、本来は命をかけてなし得るはずのクラウドの制御を行っても「奇跡」が起こって無事だった。その代償が記憶だったというアニメのある種の「お約束」かなぁと。 -- kiki? 2006-09-30 (土) 20:58:38
  • あの一連の家族とのシーンが「キョウの取り戻したかった現実」を表す夢であるとするならば、妹の台詞の中にある「片想いの」という部分は不要ではないでしょうか。キョウは以前の記憶を取り戻している訳ですから当然恋人だった過去の事も覚えています。その状態で自分の望みを表した夢の中でシズノを求めるならば、やはり「片想い」ではなく「両想い」の状態を望むのではないでしょうか。 -- キール? 2006-10-01 (日) 02:55:13
  • 家族がらみのキョウの過去の記憶のエピソードはDVD最終巻およびHD-DVD版第一巻の映像特典として22分フルバージョンで収録され・・・ますだといいなあorz -- もさ? 2006-10-01 (日) 04:17:27
  • 取り戻したかった現実であって、作りたかった妄想ではないからではないでしょうかね(いきなり両想いまでいっちゃうと)。片想いにした方が演出上都合がいいという面があります。理由は2つあると思っているのですが、1つは、片想い云々は、シズノが記憶を失ってしまったこととの整合性。シズノが記憶を失っているのに両想いというのも不自然というか。シズノを記憶喪失に設定してしまったのなら、キョウはもう一度告白する必要があるという前振り&整合性とも考えられます。そこからキョウシズノはやり直す必要があるということ(後ろ向きに戻ってしまったというのではなく。人間になれたシズノにあらためてキョウは告白するんだということ)。それと、もう一つは、「片想いの先輩」というのについては、2つの暗示があるのではないかと思います。1つは、先からあげているキョウの想い人がミサキシズノ(Yehl)であるとの暗示ですが。もう一つは、人類が滅ぶ前、キョウが片想いしていたのが、先輩であるリアル「シズノ」(サーバーに逃げ込むことなくオルムウイルスで死亡)とか、そんな感じじゃないでしょうか。「シズノ」の由来に関しては母親説も出ていますが。一応母親に関しては作中NPCで登場しているので、名前くらいは覚えていたかも知れないので除外。これに対して、妹は作中出てこなかったこととの均衡からいえば、この先輩の名前から「シズノ」とつけたのではないかと。片想いでいる間に、キョウシズノ(仮称)もミサキも人類も死んでしまったのではないかと。「ミサキ」「シズノ」の両方の種明かしだったのではないかと思います。そして、そんなごくありふれた日常を取り戻したかったということも暗示させているのではないかと。そういう日常の演出にはいきなりラブラブな恋人がいるというよりは、片想いの人がいるくらいの方が。よりリアルなのではないかと。そんな想いも告げられないまま人類は突然死んでしまったんだなという演出ではないかと。なにかと痛みというのを演出しようとしているので、となると告げられないまま死んだという方が痛みがあるのではないかと。この2つの出来事を一気に1つの夢で暗示しているのではないかと思うわけです。夢であることは、家族のシーンの終わりで、もろにいってしまっていますしね。どっちかが夢で、どっちかが現実だと。少なくとも現実というのは、キョウがただ一人肉体を持ち、リザレクションシステムの完成を待つ状態ですから。であるなら、家族との会話は夢でしょう。それを導入にして、舞浜サーバーの現在、現実世界のキョウにシーンが移っていくと考えられます。また、舞浜サーバーキョウがいないことから見ても、キョウの登場する家族のシーンはあくまで、キョウの見る夢であると思われます。キョウが望んだ世界。それは、想いを伝えることなく途切れてしまった世界という方が、演出的にはありだと思います。再生した人類はそういう想いをこれからまた伝えていくんだと。そして、飲み干した葉っぱは再生した地球の生命を暗示し、新しい生命が生まれていくんだという暗示ではないかと。シズノリョーコの子として再生させるのでは、いまいち人類は復活して、営みを取り戻したという感じが弱くなってしまうように思いますし(後ろ向きすぎる)。「光」云々もやはりシズノよりはシンを連想させます。 -- EX? 2006-10-01 (日) 04:23:50
  • 「片思いの先輩」はシズノではなく、キョウの中学校時代の先輩をさす可能性もあると思います。本編オンエア前の街頭ビデオ宣伝でキョウには初恋の相手であったという中学校時代の先輩の存在がささやかれています。それが「ミサキ・シズノ」だったのではないかという推測がたっていたのですが、「ミサキ」が妹だったことでその説は否定されました。しかし、その先輩の存在が否定されたわけではないので過去又は過去の準じて作られた舞浜サーバーの今であってキョウはNPCという推測も間違ってはいないのではないかと思います。リョーコの子が誰であるかは正直あまり重要ではなく、シズノかもしれないし、シンかもしれないし、はたまた普通にキョウと新しい意落ちを授かったのかもしれない。そもそもあのラストの女性はリョーコではないかもしれない。とにかく人間は復活して命の営みを続けているということの表現であって、解釈は人それぞれ。あまり押し付けるのはどうかとも思いますよ? -- やまと? 2006-10-01 (日) 09:29:53
  • ふむ、キョウの中学校時代の先輩ですか。と言う事は、一応私の最初のコメントの方も機能する様で安心しました。 -- ぬーぃ? 2006-10-02 (月) 03:57:29
  • 変な事を言っているかもしれませんが、いつしかシマが夢の中の存在が夢を見るというような表現があったような・・・あやふやですが、それによると幻体も夢(様な?)の存在、NPCという存在しない形でキョウの夢を見ている状態が入っているのかもしれません。(何いってんだか^^;)ノンといいつつノンじゃないのか?っていう突っ込みは無しでwラストシーンはオマージュとするなら潜入される(敵のような関係)存在になるのかもしれませんワタリガラスも火を地球にもたらしたわけですし・・・参考になりそうなことはいえそうにないのでこれで・・・ -- シンファ? 2006-10-04 (水) 00:03:35
  • シマはサーバーのことを「夢」と称していたわけで、キョウの家のシーンは舞浜サーバー内ではないでしょうか。NPCは必要がないから画面に出てこない。あのシーンのキョウも描かれなかった。家族が復活できたということを表現したかっただけではないでしょうか。現実世界のキョウの夢から、舞浜サーバーの今にシーンが移ったというにしてはあまりにもそれを示唆する演出がなさすぎのように感じました。 -- 名越し? 2006-10-06 (金) 14:29:46
  • リョーコに確かシンのデータの一部が入ってなかったか? -- とつ? 2006-10-07 (土) 00:38:14
  • AIのイェルキョウによって、「ミサキ シズノ」という名前を得ましたが、神話の「イェル」=「ミサキ シズノ」と言うわけではないと思います。神話はあくまでモデルであったわけで、最後のそれをほのめかすような映像があったとしても、それは「ミサキ シズノ」という幻体データとは別物のような気がします。それに、キョウの妹が「片思いの先輩」と言ってますが、あの世界は2学期に突入したとしてもリョーコのいうように「1年でループ」するわけで、ループする前の状態に戻ったとき、いきなりシズノキョウが付き合ってたら明らかに矛盾してしまうので、セレブラントは付き合ったりしないのではないでしょうか。 -- Karints? 2006-10-08 (日) 17:40:50
  • シズノって名前って結局、人間だった頃にあこがれてた人の名前なのでは?幻体になってからそれを忘れイェルに自分が好きだった人の名前を付けた、って事では。 -- 2006-10-09 (月) 02:06:43
  • 持論推論の書き込みは全員折れない限り無限に終わらないんでそろそろ自粛しませんか? もう本文よりずっと長いです。イェルの項目に関係ない書き込みも散見されますし…。 -- 2006-10-09 (月) 05:41:49
  • 見直したのですが、シズノの代わりにミナトが水泳部に入部してましたね。シズノが水泳部復活の鍵として初期の話が進んでいたことを考えると、その役割がミナトに移った・・・。サーバーでの設定上キョウの憧れの先輩はミナト・・・では? -- 2006-10-11 (水) 00:59:10
  • さすがに一般のコメントのみ付くごとに最新に入るのチョット・・・。本文更新しての方が -- お恵先生。? 2006-10-11 (水) 01:28:54
  • 星のえんたんぐるのHPでトリンギット族との関連性が否定されてます -- ナル? 2006-12-03 (日) 19:11:31
  • ↑どこも否定してないんですが。ただ詳細を知らなかったというだけで「北米神話から引っ張ってきましたが」って書いてあるのでむしろ肯定ですよね。 -- 2006-12-05 (火) 10:04:55
  • 否定したということでいいんじゃないでしょうか。「旧約聖書などでも世界水没後最初に放たれた鳥、それが一番メインのイメージ」という以上の意味性はYehlに持たせてはいない。=葉っぱ入りのグラスからリョーコの中にシズノがというのはやはり無理がある気がします。 -- EX? 2006-12-19 (火) 21:21:56
  • ヒューム -- 2007-01-25 (木) 08:29:41
  • ビジュアルファンブックによると、最後のシーンは監督が「光」や「痛み」というテーマで来たので、「早く生まれておいでよ、〜」という台詞を(締めに)入れたかったためのアドリブであるとの解説がなされ、さらに台本では(リョーコではなく)女としか書かれていなかったとあります。←この状況下でリョーコのお腹の子がシズノであるというのは無理がある気がします。 -- EX? 2007-04-10 (火) 16:52:11
  • イェルという呼び名は要するにユニークネームではない。人を姓名ではなく「人間」と呼ぶようなもの。 -- 2009-01-26 (月) 07:42:56
  • イェル=人工幻体ならば、イェルは複数存在して、それは何かしら用途があったと思われる。それは復元者用の幻体生成と考えるのが自然だろう。シンイェルを探しにオケアヌスに侵入したのは同じイェルが何を考えているのかを知りに来た、ということになる。 -- 2009-01-26 (月) 07:49:09
  • BDコメンタリーによると、当初シズノという名前は中学時代の憧れの先輩の物という想定だったそうです。ところが脚本の村井さだゆきさんが「そんな失礼な事があるか!」とお怒りになったそうで、結果、人物を特定しない事になったのだそうです -- 2011-04-11 (月) 19:52:12
  • BDコメンタリーによると、当初シズノという名前は中学時代の憧れの先輩の物という想定だったそうです。ところが脚本の村井さだゆきさんが「そんな失礼な事があるか!」とお怒りになったそうで、結果、人物を特定しない事になったのだそうです -- 2011-04-11 (月) 19:52:32
  • BDコメンタリーによると、当初シズノという名前は中学時代の憧れの先輩の物という想定だったそうです。ところが脚本の村井さだゆきさんが「そんな失礼な事があるか!」とお怒りになったそうで、結果、人物を特定しない事になったのだそうです -- 2011-04-11 (月) 19:52:40
  • 劇場版で片思いの先輩とシズノが別人だと確定しましたね -- ナオ? 2017-01-17 (火) 03:11:53

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