MG シナンジュ Ver.Ka
116 MSN-06S シナンジュ Ver.Ka 2008年12月27日発売 7350円 (本体7000円)
総合◎ 関節○ ギミック◎ 武器◎
総評
Ver.Kaシリーズ第6弾で、同シリーズ初のジオン系MS。
小説「機動戦士ガンダムUC」からの立体化第2弾でもある。
複雑な3次元曲線を多用したデザインの立体化、MSデザインでは数少ないエングレービング(金モール装飾)再現など
意匠に重点をおいた大型キット。金モール再現を多くのモデラーの技量に対応できるように
ホイルシールと水転写デカールの2種が付属している。
ホイルシールも金の用紙に黒が印刷された物でメッキ調の仕上がりになるよう工夫されている。
開発段階では塗装済みパーツも検討されたが、塗装派を考慮して黒の成型色になった。
プロポーション
うねるような曲面形状を巧みに再現。装甲によっては甲殻類を思わせる。
また複雑な形状にも関わらず、パーツ分割が巧くなされており、合わせ目が目立つ箇所は少ない。
新設定を元に再現されており、小説挿絵用の初期設定からは変更されていてる。
初期設定や単行本3巻表紙と比べるとやや面長か。頭部バルカンの位置は初期設定とは異なり、3巻表紙とは同位置である。
関節
全身ABS関節。可動範囲は外見からは想像できないほど広く、
例を挙げると、大きなショルダーを逆さにせずとも腕を振り上げることが可能。
関節は22cm超の長身を支えられるよう頑丈に出来ており、バランスを取れば重量ある本体を片足で支えることまで出来る。
手首は指の第2関節まで曲がる五指可動式。武器保持はライフルが持たせ辛く、落ちやすい。
シールドは下腕、肩アーマーの2箇所で保持することが出来るが、下腕のみの接続だと保持にやや難がある。
武器の組み換えが多彩なことを考えると残念なところ。
また、可動させる際にパーツを擦らせて、せっかくの金モールを傷つけてしまうのは注意したい。
ギミック
背部スラスターはカバーを上下に広げると、連動してスライドする機構を持つ。
腕部装甲は展開し、ビームサーベルラックになっている。ユニコーンガンダム同様、トンファー状態にすることが可能。
脛横スラスターは大きく開き、独立可動する。
武器はそれぞれの組み合せに凝っており、
ライフルはスコープとグレネードランチャーをシステムウェポンの如く組み合わせられる。
シールドにはアックスを二本装備しており、そのまま展開してカニバサミの様に展開できるほか
アックスのみを連結してナギナタ状にすることもできる。
また、シールドにもグレネードランチャーを取り付けられる。
武器・付属品
- ビームライフル(スコープ、グレネードランチャー)
- ビームサーベル×2
- ビームアックス×2(エフェクトパーツ:アックス×2 ナギナタ×2)
- シールド
- 1/100フル・フロンタル(座/立)
- ガンダムデカール
- カラーシール(金モール用)
- 水転写デカール(金モール用)
小説8巻特装版としてシナンジュ用バズーカがキットとして同梱された。
バズーカは伸縮機構とライフル、シールドへの接続機構がある。
また、プレイバリューとして小説4巻特装版のビームガトリングガンを装着できるパーツが付属する。
現在は店頭在庫のみで入手難。定価を下回っている中古品もあるが、
「バズーカ無し」になっているものがほとんど。入手しようという人は注意。
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