1/144 Vガンダムシリーズ
概要
1993年2月〜1994年1月に放映された「機動戦士Vガンダム」に登場するMSを 1/144でキット化したシリーズ。キットは1993年5月〜1994年2月に発売され、バトルモビルスーツコレクションと銘打たれた。
久々のTVシリーズであったため低年齢層の開拓を狙い、Vフレームやランナーロックなど、組み立ての簡素化をはかった仕様が採用されている。パッケージの側面も写真に効果音が入っているなど当時のBB戦士のものに近く、いかにも子ども向けという雰囲気であったが、あまり評判がよくなかったのかガンブラスターからHGブランドを意識した渋いパッケージに一新された。
また、本作に登場するMSはF91などと同様に15m前後の小型サイズということで、価格帯を抑えつつも、ほとんどのキットにクリア成型の武器やディスプレイスタンド(背景カードつき)が付属するというプレイバリューの高いシリーズでもある。
総合評価の○×はあくまでキット発売時点を基準とした評価であるので購入時には注意。
参照:評価基準(HGUC)
No. | 形式番号 | 機体名称 | 総合 | 発売年月 | 税抜価格 |
01 | LM312V04 | ヴィクトリーガンダム | ◎ | 1993.05 | 500円 |
02 | LM111E02 | ガンイージ | ○ | 1993.05 | 500円 |
03 | RGM-119 | ジェムズガン? | 未 | 1993.06 | 500円 |
04 | ZM-S09G | トムリアット? | 未 | 1993.06 | 500円 |
05 | ZM-S06S | ゾロアット | ○ | 1993.07 | 500円 |
06 | RGM-122 | ジャベリン? | 未 | 1993.07 | 500円 |
07 | LM312V04+SD-VB03A | Vダッシュガンダム | ○ | 1993.08 | 700円 |
08 | ZMT-S14S | コンティオ? | 未 | 1993.08 | 500円 |
09 | LM314V21 | V2ガンダム? | 未 | 1993.09 | 700円 |
10 | ZM-S19S | シャイターン? | 未 | 1993.09 | 500円 |
11 | LM111E03 | ガンブラスター | ○ | 1993.10 | 700円 |
12 | ZM-D11S | アビゴル? | 未 | 1993.10 | 500円 |
13 | ZM-S22S | リグシャッコー? | 未 | 1993.11 | 500円 |
14 | ZM-S06G | ゾリディア | × | 1993.11 | 500円 |
15 | LM314V23 | V2バスターガンダム? | 未 | 1994.02 | 500円 |
- | - | 武器セット? | 未 | 1993.11 | 500円 |
色分け
この時期のキットはユーザーが塗装することを前提にしているためか、色分けのためだけに細部を別パーツ化するという考え方はまだなかった。そのため、各ブロックは基本色一色で成型されており、可動やディテールのために必要な箇所以外はほとんどが別パーツ化されていない。シールの対応が不十分な部分も多い。
パーツに関して
- 新機軸のVフレームは全体がポリ製の簡易フレーム。
一部の部位はこのVフレームをあらかじめパーツに組み込んでおき、ランナーごとはめ合わせてから切り出す(ランナーロック)だけで完成するようになっている。
しかし切り出しとゲート処理が大変なので、実際は素直に1つずつパーツを切り離して組み立てたほうが楽。
Vフレーム以外のポリパーツは基本的に使われておらず、関係のない関節はすべてプラ接続であり摩耗が心配される。 - Vフレームを採用する関節はすべて後ハメ可能だが、全体的に保持力が弱い。
肩関節基部は肩アーマーでポリが削れてしまうためブラブラになりやすいという弱点がある。
手首もフレームと同じくポリで成型されており、従来のプラ製のものに比べてディテールは今ひとつだが保持力が高い。以後、ポリ手首は∀ガンダムシリーズまでの低価格キットに採用され続けていくことになる。 - 腰部にVフレームを組み込んでいるキットのみ、フロントスカートの左右が独立して可動する。前から取りつける構造なのでポロリしやすいのが難点。
このページのURL: