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1/144 ヴィクトリーガンダム

01 LM312V04 ヴィクトリーガンダム  1993年5月1日発売 本体価格500円

総合◎
シリーズ:1/144 Vガンダムシリーズ
→ 02 ガンイージ)

総評◎

前半主役機であり、ガンダムタイプのMSで初めて量産機として設定されたヴィクトリーガンダムをキット化したもの。
当時はSDガンダムの盛り上がりがあり、子供のSD人気をリアルガンダムにも取り込もうとした工夫がうかがえる。
ランナー状態のまま複数のパーツを一斉に貼り合わせるランナーロックをガンプラで初めて採用し、さらにポリキャップをシリーズ内で共通化することで組み換え遊びにも対応するVフレームシステムも取り入れた。
特にVフレームは、胴体フレーム以外の関節ポリキャップのはさみ込みを排することで、子供にも作りやすく遊びやすい配慮がなされている。
これらはVガンダム以降の1/144キットには引き継がれなかったものの、はさみ込みを極力なくしたポリ関節などの着想は、近年のオールガンダムプロジェクトにも同様のものが見られる。
加えて、こうした子供にもフレンドリーな組み立て要素の他にも、展示用スタンドや背景ブロマイド、クリアパーツが標準で付属し(一部のキットを除く)、プレイバリューを高めている。

プロポーション◎

カトキハジメの設定画とは異なり劇中のイメージに近いバランス。ヴィクトリーのシンプルにして流麗なデザインを巧く汲み取り立体化させている。
その造形は最新のMGやHGUCと比べるとやや細身であるものの決して劣るものではない。しかし安全に配慮したためかアンテナが軟質パーツでできており、そこが気になる人は気になるだろう。

関節○

そこそこ良好だがポリキャップによる一軸関節のため最高でも90°可動が限界となる。
ひざ関節はフトモモの干渉で90°にやや満たず、肩も肩アーマーの干渉で水平まで上げられない。足も開くことができるのは40°程度となる。
しかしフロントとサイドのスカートアーマーは可動するので足の動きは妨げず接地性は良好。
保持力に関してだがポリキャップのはさみ込みを排した代償かやや不安に感じるところがある(特に肩)。さらにビームシールド発生器の接続はプラ同士によるかみ合わせのためヘタリが心配である。

色分け○

当時はパーツごとの色分けという考えは無かったが、シンプルな色使いのおかげかシールによる補完部分は少ない。
シールの部分は頭部センサー、デュアルアイ、アンテナ基部の白部分、アゴ部分、コックピットハッチ回り、フロントスカートアーマーの白部分など。
シールでも補完できない部分は各ダクトとフンドシアーマーの黒部分。あとはリアスカートアーマーの青部分とバーニアの黒部分、バックパックバーニアの黒部分と少なく、これらは前から見る分には気にならない。

武器・付属品

  • ビームライフル
    1パーツ成型で、右側面の肉抜きがかなり目立つ。加えてピストルモードにはできない。
  • ビームサーベル
    グリップと一体のクリアピンク成型。まっすぐのものと、斬撃シーンを再現した弓なりのもの、計2種類が付属。
  • ビームシールド
    発生器にビーム部をセットして再現する。ビーム部はクリアピンク成型。
  • 武器持ち手(左右)
    ポリ製
  • 展示用スタンド
    クリアピンク成型で、先端がボール状になったアーム2種と、その先端に取りつけるMS本体接続用ポリパーツが付属。
    裏に機体説明の書かれた背景カードもついており、スタンドに差し込んで使用する。

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