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HGUC V2ガンダム

169 LM314V21 V2ガンダム  2014年1月25日発売 本体価格1300円

シリーズ:1/144 HGUCシリーズ
 (168 ガンダムF91(ハリソン・マディン専用機) ←? → 170 シルヴァ・バレト?)

総合○ 関節○ 色分け◎ 武装○

総評

HGオールガンダムプロジェクトによって企画・発売された、「機動戦士Vガンダム」の後半主役機。
設定全高15.5mと小型であり、バンダイの技術力をもってしても未だMG化の目処が立たない(レビュー当時。2015年末にMG化された)ほどの複雑な変形・合体/分離機構を有する機体だが、今回は同機構を排することで劇中イメージを損なわないプロポーションでの立体化に成功している。
なお、オマケとして同じく非可変のV2コアファイターが付属する。

この小サイズの機体を1/144サイズかつ低価格でHGキット化したことにまず脱帽。
可変機構を切り捨てたことで劇中イメージどおりの体型を実現しているのは素直にすごいと思う。

ただ低価格の反動か、いろいろとオプションが足りないという印象は拭えない。
コアファイターが付属するなら差し替えでトップリム/トップファイター、ボトムリム/ボトムファイターを再現可能にしてほしかった、というのは高望みが過ぎるだろうか。

なお、旧キットと比較した場合ひとまわり近くサイズが大きくなっているので、当時のキットと並べる場合は注意。

プロポーション

小柄ながらガッチリとした、それでいて太すぎず細すぎない、少年的な印象を受ける絶妙な体型。
本機最大の特徴である背部ミノフスキードライブユニットも適度にハッタリの効いた大きさで、特徴的なV字シルエットも無理なく再現出来ている。
合わせ目は若干目立つ箇所が多く、頭部、肩上部、前腕、脛、ミノフスキードライブユニット上部、ビームライフルなどに出る。

関節

基本的にはHGオールガンダムプロジェクトに準じた構造で、新型PS樹脂とPC-002が採用されている。
肘はこれまでの同プロジェクトのものとは違った専用のパーツ構成になっており、Vガンダムの頃から意見が多かった「白い肘関節」の再現に成功している。
反面、可動範囲は二重関節ながら90度程度に狭まってしまったが、新たに前腕部に可動軸(HGデュナメスなどと同様の機構)が追加されたため、角度以上に力の入ったポージングが可能。
肩は胴体側にPCの軸受けがある定番のタイプだが、肩アーマー側接続軸にヒンジが追加され、このおかげで腕をかなり大きく上げる事が出来る。
首は二重ボールジョイントで大きく見上げる事が可能。
背部ミノフスキードライブユニットは新型PS樹脂の軸受けによるボールジョイントで動きの幅・保持力とも十分な印象。
脚部は太腿ロール軸と膝二重、足首二重ボールジョイントで柔軟に可動。
これに加えスリッパはつま先に可動軸が設けられており、飛翔ポーズの演出に一役買う。
このつま先は先述の肩のヒンジと合わせ、トップリム・ボトムリムへの変形をイメージさせニヤリとできる作り。
ただし、このつま先部は通常のプラ同士の勘合なので磨耗で抜けやすいので要注意。

…とここまではいいのだが、胴部分の二重ボールジョイントが問題で、サイズ的な問題なのか個体差なのかは不明だが、これが腰側・胸側とも非常にすっぽ抜けやすくなっている。
少し腰を捻っただけでいつの間にかブーツが射出されてしまっている事が多々あるので、胸・胴ともボール受け側に瞬着での補強が必須と思われる。

色分け

HGでも上位と思われるほど色分け率が高く、素組みでも十分劇中に近い配色に仕上がる。
足りないのは頭部バルカン砲、各部ダクトやハードポイントのグレー、背部に折りたたまれたコアファイター機首の青、付属のコアファイターのキャノピーぐらい。
シールは頭部とビームライフルの各センサー、ミノフスキードライブユニット内レール部の黄色のみ。
なお、コアファイターのミノフスキードライブユニット内レールは肉抜きになっており、シールも付属しない。

ギミック

背部ミノフスキードライブユニットが先述のボール可動に加えノズル部が開閉可能という他は、目立ったギミックはない。
ハンドパーツも通常の持ち手のみで、銃持ち手や平手・握り拳などは付属しない。
頭部の精密射撃用の眼帯型スコープはさすがに展開できないほか、展開状態の差し替え用頭部などもない。
V2の代名詞ともいえる光の翼エフェクトパーツは、残念なことにプレミアムバンダイ限定商品となっている。
ヒザアーマーに本キットでは使用しないダボがあり、今後のバリエ商品展開を予想させる作りになっているのが一番の特徴だろうか?(後に強化パーツを追加したV2アサルトバスターガンダムが発売されている)
なお、コアファイターはミノフスキードライブユニット含め完全非可動の固定モデル。コアファイターをアクションベースに接続するためのコネクタパーツが付属する。

武装・付属品

  • ビーム・ライフル×1
    バレル下部の連装式グレネード・ランチャーは着脱式。程よい大きさで見栄え良好。
  • ビーム・サーベル
    グリップ×2、ビーム刃×2、扇型ビーム刃×1。
    ビーム刃はピンクのクリアパーツで、発振基部にエフェクトがついた専用のもの。
    二種の刃が付属するが、どちらのタイプもグリップからすっぽ抜けやすく感じた。
  • ビーム・シールド×1
    シールド発振機は腕部からそのまま展開可能。
    ビームはクリアパーツでエフェクトもしっかりモールドされているので見栄えはかなりのもの。
    だがプラ製なので相応に重く、基部のパーツも小さい上に通常のプラ同士の勘合なので、何度か付け外ししているうちに基部が重さに耐え切れずに外れてしまうようになる。
    いっそ割り切って接着してしまった方がいいかもしれない。
  • コアファイター用アクションベース接続コネクタパーツ
  • ホイルシール




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