1/144 HGUCシリーズ

　1999年5月にスタートしたUCモノの1/144シリーズ。
　2010年4月に非UCのHGAW ガンダムXが発売されたことで、宇宙世紀もの以外もラインナップに加わることとなった。

　2015年2月にはガンプラ35周年の新プロジェクトとして、HGUC初期にキット化された機体などを最新の成形技術と新規金型でリファインした「新生-REVIVE-」バージョンが発表、同年6月の「ガンキャノン（REVIVE）?」より順次発売が開始された。
　REVIVEシリーズとして発売されたキットについては、旧HGUCキットと区別する事情もあり（商品名にそういった記述はないものの）当Wikiではキット名の後ろに「（REVIVE）」と表記をしている。
　また、REVIVEプロジェクト終息以降も特に表記のないリニューアルキットが発売されている為、それらは便宜上キット名の後に発売西暦年を表記している。

2017年より、各小売店舗に一般小売店出荷終了の商品についての告知がされている模様。当リストではNo.部分が赤字のものが、一般小売店出荷終了商品となる。これらのキットは絶版という事ではなく、今後ガンダムベース東京などのバンダイ直販のみでの取り扱いになると思われる。

評価表の見方 †

評価項目については以下のように略語表記している。

それぞれの項目の意味や評価の基準については、評価基準のページを参照のこと。
なおキット発売／レビュー投稿が古いものについては閲覧時の視点・評価にそぐわない場合もあるので、購入時にはご注意いただきたい。

旧キットのリメイク、補完を一つの主軸とし、シンプルながら充実したキット内容と組み立てやすさ、低価格、ラインナップの豊富さなどから親しまれ、現在ではガンプラを代表するシリーズの一つとなっている。
アニメ劇中のイメージを重視したデザインリファイン、ポリパーツの露出しないしっかりした可動部、別パーツ別色成形による色分けのおおまかな再現、シンプルだがメリハリのあるディテールなどがシリーズの特徴となっている。。
08小隊シリーズのグフカスタムが、キットの完成度の高さから非ガンダムキットとしては異例の売上を記録したことがシリーズ誕生の直接の契機とされている。

シリーズの主だった特徴は以下の通り。

プロポーション †

通常のシリーズとは異なりアニメの設定画稿をそのまま模型化するのではなく、一旦カトキハジメによるデザインリファインを経た上で、それを元にキット化が行なわれる、という点が大きな特徴。
これは当時のアニメ設定画稿には模型化の際の資料として適さないものが多くあり、旧キットの開発時に問題となることも多かったためである。
元のイメージを尊重し、かつ単体のキットとしても満足できるアレンジが行なわれており、他シリーズと比較しても好評である。
具体的には以下のようなアレンジが行なわれている。

• 各画稿ごと、劇中の各シーンごとにバラバラに描かれていたプロポーションや各部のバランス、フォルムを明確化する
• 1/144でキット化した際に、可動や強度の面で問題のある箇所のデザインを変更し、ガンプラとしての商品化に適したものにする
• 不明瞭だった変形、可動ギミックなどの構造を見直し、キットの売りとして位置付ける
• 10数cm大の立体物として見た際に適度なメリハリが感じられるよう、ディテールの追加や密度の調整を行なう

関節 †

同時期に展開される他のガンダムシリーズのHGキットと同様のポリキャップを使用しており、シリーズ開始当初と比べ、現在は可動範囲が飛躍的に向上している。

小型の機体ではポリキャップではなくABS樹脂を用いていることもある。
2012年発売のHGUC ハンブラビ?、HGUC バイアラン・カスタムごろから、摩耗に強い「柔らかい新PS素材」（通称KPS）がポリキャップと併用されはじめた。
2013年発売のHGAC ウイングガンダムから本格的に採用され、関節部の小型化・ABSレス化が一気に進んだ。

色分け †

キットによって程度は異なるものの、基本的にはパーツ分けによってカラーリングを再現している。
新しいキットではバーニアなどごく細部まで色分けされ、また塗装するにしてもマスキングの手間を軽減するために、少しの追加加工によって後ハメ処理が可能になるようにパーツ分割されるなど、ユーザーに配慮した工夫が多く見られる。

コメント †