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HGUC ガンダムデルタカイ

148 MSN-001X ガンダムデルタカイ  2012年12月8日発売 本体価格2600円

シリーズ:1/144 HGUCシリーズ
 (147 バイアラン・カスタム ← → 149 ローゼン・ズール?)

総合プロポーション関節・可動色分け・合わせ目ギミック武器・付属品

(レビュー投稿日:2017/04/19)

総合 △

GFTのドーム映像やゲーム、外伝漫画などに登場するUC機体をまとめた「機動戦士ガンダムUC-MSV」登場の機体のキット化。
PS3用ゲーム「機動戦士ガンダムUC」、外伝漫画「機動戦士ガンダムUC アクロス・ザ・スカイ」などに登場。

百式の本来の開発案であったデルタガンダムを元に、デルタプラス→デルタカイの流れで開発された試作機、との事。
キット的には同年発売のHGUC デルタガンダム?同様、HGUC デルタプラスのバリエーションキットとなる。

デザイン故のシール頼みの色分けや可動範囲の狭さ、巨大装備による保持性の問題、装備類の接続の甘さなど、全体で見ればキビシイ部分が多い。
定価も高いうえHGUC デルタプラスのランナーから出る余剰も多く、正直万人におすすめ出来るキットではない。
ガンダム系、殊に宇宙世紀モノではありそうでなかった感じの独特なシルエットや配色バランスなど、デザインが気に入ったなら問題部分を了解した上で購入検討を。

プロポーション ◎

モビルスーツ形態時、ウェイブライダー形態時ともに良好。
本体部分は設定画に比べて四肢が少し太い/長い(或いは胴が短い?)気がするが、凄く気になるという程では無い。
というより本体以外の部分の主張が強烈過ぎてそちらに目が向かない、というのが正直なところ。
良く見ると四肢や胴体などはデルタプラスそのままの部分も多いのだが、そうは見えないデザインになっている。
WR形態時もケレン味たっぷりで、シューティングゲームの自機のよう。
専用装備もどれも長く/大きく、デザインも良く見栄え十分。

ガンダム系になった顔部分は、面長でどうにも野暮ったい感じ。
頬当てを削って、垂直気味に角度を変えてやると良い感じになる、らしい。

肉抜きはシールドのサーベルマウントやブルー部分内側、膝アーマー裏など。

関節・可動 △

ポリキャップはPC-132ABC、一部の関節や装備接続にABSパーツが使用されている。

腕上げは60度ほど、肘は90度とデザインとの兼ね合いで物足りない。
腕を前に出す動きは、肩の切れ込みと背中のウィングバインダーがギリギリ干渉しないデザインになっている。
軸接続+肩パーツの干渉で肩の前後スイングは申し訳程度。

膝は120度くらい曲がる。開脚は50度ほどで、接地も同じくらい。
首は上下には割と動くが、左右は襟との干渉で殆ど回らない。
胴もサイドアーマーなどとの干渉があるが、その割には回る印象。

このキット最大の問題は、関節部分以外の各部の接続や可動にある。
ウィングバインダー、プロト・フィン・ファンネル、サイドアーマーは緩くポロリしやすい。
シールドはこの巨大なものをHGUC デルタプラスと同じ接続で処理している為、腕を上げた状態での保持はほぼ不可能。
膝アーマーはWR形態時の穴が浅くこれも外れやすい。
ふくらはぎのカバーは変形時の付け替えが面倒でストレスが溜まる。
反対にビームサーベルは穴がキツく、かなり脱着しづらい。シールドやサーベル刃のダボが折れたという話も聞くので要注意。
ウィングバインダーの小ウィングもかなり引き出しし辛い。

ガシガシ動かして遊ぶ、ポージングさせたまま飾る、といった事は考えない方が良いだろう。

色分け・合わせ目 △

相当な部分がシールに頼る形になっている。開封時にはホイルシールの大きさに驚くかも。
黄色は襟、肩ウィング、胸ダクト、フロントアーマー、ハイ・メガ・キャノン砲口部が成型色での再現で、あとは全てシールとなる。
シールド、ウィングバインダー、サイドアーマーのブルーも多くがシールでの補完。
ただ、前述の通り各所に色の散ったデザイン故のものであり、殆どは1/144HGなら仕方ないといえる部分。
ホイルシールを貼れば色分けはほぼ補完され、シールでも再現されないのはサイドアーマーのバーニア内側の黄色、足裏のグレー、ロング・メガ・バスターのパイプ部分くらい。

合わせ目は側頭部・肩・太腿と本体部は定番位置に発生するのと、装備類は基本すべて貼り合わせやモナカ割なので、どこかしら合わせ目が発生。
大きいので目立つ部分が多いが、こちらも箇所的には1/144HGの標準レベル。

ギミック ○

差し替えでWR形態への変形を再現可能。
前述したふくらはぎカバー、ウィングバインダーの小ウィングが面倒だが、全体的には変形組み替えはやり易い。

シールドのハイ・メガ・キャノンは脱着が可能。

武器・付属品 ○

シールドの兵装は、設定ではメガ・マシン・キャノン、炸裂ボルトに換装が可能だが、キットではハイ・メガ・キャノンのみの再現。
簡素な作りだがプロト・フィン・ファンネル用の台座が2個付属する。
可変機なので、欲を言えば本体用の台座も欲しかったところ。

ビームサーベル刃はHGUC標準のSB6。専用装備類と比べるとちょっと短く感じてしまう。
余剰でHGUC デルタプラスのライフルを組む事も可能。

全体的な出来や見栄えの良さを考えると◎でも良いが、本体用台座とシールド兵装の2点を考慮し○評価とした。

  • ロング・メガ・バスター
  • シールド/ハイ・メガ・キャノン
  • プロト・フィン・ファンネル×2
  • ビームサーベル
    柄×2、サーベル刃(クリアピンク成型)×2。
    柄はシールドに収納。
  • 握り手(左右)、武器持ち手(ライフル用、右)、武器持ち手(サーベル用、右)
  • ウェイブライダー形態用パーツ
    胴体、肩、踵。
  • プロト・フィン・ファンネル用台座×2
  • ホイルシール




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