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HGFC マスターガンダム&風雲再起

128 GF13-001NHII マスターガンダム風雲再起  2011年8月25日発売 2730円 (本体2600円)

総合◎
シリーズ:1/144 HGUCシリーズ (127 シャイニングガンダム ← → 129 ノーベルガンダム (バーサーカーモード))

総評

HGFCとしてゴッドガンダムが出た当初から発売が予想されていたが、意外にも愛馬の風雲再起をプラスした大型キットとなってのリリースとなった。

マスター本体はゴッドやノーベルで培われたHGFCの技術を最高峰まで昇華した傑作キット。ABSは不使用でプラとポリキャップ、軟質素材のみ。
MGで省略されたノーマルモードへの変形を完全変形でなく差し替えにすることで、アタックモードのウイングシールド(マント)の薄さと両立させたのは英断といえよう。
ギミックは豊富だが、MGと異なりディスタントクラッシャーはできない。それどころか旧キットでできたニアクラッシャーも再現されていないのは残念なポイント。
合わせ目は多め、しかし本体色が暗めなのでパチ組みでもそれほど目立たない。挟み込み箇所は少なく、後ハメ化も割と容易にできるので塗装派も安心である。
欠点はアンテナが頭部にめり込んだデザインのため、フラッグ部分を切ってシャープ化すると頭部とアンテナの間に隙間ができてしまうこと。対象年齢を考えると致し方ない気もするが…
また、上半身が重くなっているにも関わらず腰の接続軸が3mmプラ軸という貧弱なものになっているため折れやすく、腕に自信のある人は真鍮線での軸打ちを推奨する。

一方の風雲再起はマスターのおまけというイメージか、赤と白の2色のみの成型でモナカ割りが目立つ大ざっぱな構造。
マスターはもちろんゴッドも乗せられるが、フロントアーマーの一部が干渉するので背中パーツをはずす必要がある。
実はマスターやゴッドのみならず、3mm穴が股間にあり、かつフロントアーマーやリアアーマーが干渉しないのであればたいていのキットが騎乗可能。エクシアやクアンタを乗せても様になったりする。

風雲再起はあくまでもディスプレイベースという声が強かったので、キットとしてはマスター本体の完成度を基準に◎評価とした。

プロポーション

マスターガンダム

不評だったMGのプロポーションからバランスのとれた姿となっており、良好。
肝ともいえるウイングシールド(マント)はMGに比べて大きく、迫力あるものとなっている。
ただ胸部が劇中と比較して小さく、全体的にスマートになっておりマッシブさが足りないとの声もある。
肉抜きは腰のスカート部とウィングの内部、ノーマルモードのマント裏ぐらい。

風雲再起

対マスターのサイズの比率がMIAより大きく、馬に騎乗しているという感じがより伝わってくるようになっている。
ただし4脚で立てたMIAと異なり、こちらは前脚を上げ後脚が固定されているいななき状態で固定。
ビーム手綱はリード線で再現されており、轡(くつわ)をはずしてから装着するのだが、轡と頭部の接続が固いので注意。
ポリキャップは使われておらず関節はすべてプラ同士。ひづめに肉抜きあり。
付属の小スタンドをはずした穴にはアクションベース3の基部を差し込むことが可能。
モナカ割りや挟み込みが多いなど全体的に作りの粗さが目立つが、マスターのおまけという側面、2600円という価格に抑えたことを考えると仕方ない面もある。

関節

マスターガンダム

ヒジはこれまで90度強だったゴッド、ノーベル、シャイニングから進化して二重関節化、180度曲がるようになっている。
ヒザも180度可動、脚も三軸可動で180度開くようになっている。肩関節基部の引き出しや腰のBJ、股関節スイングも健在であり、HGFC最高ともいえる可動範囲で様々なファイティングポーズを決められる。
サイドアーマーもゴッドと同じく角穴PCを採用しており、横方向へ無駄に回転することがない。
ウイングシールドは基部アームが二重関節で、ほぼ上下左右自在に動かせる。ポリキャップで保持しているので保持力も問題なし。
ノーマルモードはほとんど動かないが、左のマント分割部にボールジョイントを仕込んだ関節を入れて左肩の穴に接続することで、劇中のようにマントの中から左手(ダークネスフィンガー)を出した状態を再現可能。
これだけ可動するにも関わらずほぼすべての関節が後ハメいらずになっており、塗装派にも親切な設計である。
先述のとおり、腰軸が折れやすいので可動のさせすぎには注意すること。

風雲再起

前脚の付け根はボールジョイントだが、プラ製なので保持力に不安がある。一応いななきポーズをとらせるためにヒザに一重関節があり、もともと脚が細いため可動範囲は120度ほど。しかしポリキャップを使っていないのでヘタりやすい。
後脚はヒザが可動するぐらいでほとんど動かない。ひづめもいななき状態基準で固定されているため、前脚をきれいに地面につけることができない。
余談だが、4脚で立たせるための改造方法がイエローサブマリンのページに載っているので、腕に自信のある人は試してみるとよい。

色分け

マスターガンダム

もともと使っている色が少なめなこともあって、ほぼ完璧に再現されている。
ウイングシールドや胸部の黄色はシールにて対応。
色自体は黒というより紺となっているため、劇中のイメージカラーとしては旧1/144のほうが近い。このあたりは好みの問題だろう。

風雲再起

前述のとおり白と赤の2色のみで成型されており、ひづめのグレーや轡のイエローはシールでフォローされている。
関節のグレーや角は要塗装。

武器・付属品

  • 平手(左右)
  • 演舞用の両手
  • ダークネスフィンガー(両手)
  • ダークネスフィンガー用ビッグエフェクトパーツ(右腕のみ)
  • マスタークロス用持ち手
  • マスタークロス
    クリアピンク成型。
    根元に1/144スケールの東方不敗が一体成型されており、カットする位置によって「マスターガンダム用巨大クロス+クロスを持った東方不敗」にするか「巨大クロスを持った東方不敗」にするかを選ぶ必要がある。
  • ノーマルモード用マント

ゴッドとは反対に拳パーツが付属しないのでガンダムファイト開会式のシーンを再現できないのは少々残念。

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