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HGAC ウイングガンダム

162 XXXG-01W ウイングガンダム  2013年9月14日発売 本体価格1500円

シリーズ:1/144 HGUCシリーズ
 (161 ゾゴック(ユニコーンVer.) ←? → 163 ガンダムダブルエックス?)

総合○ 関節◎ 色分け○ 武器○

(レビュー投稿日:2015/08/07)

総評 ○

歴代主役ガンダムを主なラインナップとしつつ、作りやすさと互換性を重視したシリーズ「オールガンダムプロジェクト」(以下AGP)の第一弾として、ガンダムWの主役機、ウイングガンダムが登場。
旧1/144キットから18年以上を経て最新の技術でリニューアルされており、バード形態への変形も手首の収納以外は再現してある。
AGPキットの欠点として「手首が1種類しか付属しない」「設定画やスケールと若干差異がある(共通規格の弊害?)」といった残念な点もあるが、謳い文句どおり作りやすく、色分けや可動範囲も優秀。
ウイングガンダムが好きならば買って損のないキットだと言える。

プロポーション

今風にアレンジされたスリムなプロポーション。
同じく「細い」と評されるMG版では上半身に対する下半身の大きさが際立っていたが、このキットでは脚の長さが若干緩和されている。
また肩アーマーがやや大きく、取り付け位置が上がる等怒り肩気味になっており、結果的にMG版ほど上半身と下半身のバランスが極端ではない印象を受ける。
変形時のプロポーションも特に破綻はない。

合わせ目の多くはモールドに沿った形になっており、合わせ目処理の手間が少なくなるよう配慮されている。
モールドになっていない箇所は、頭部・胴体・肩関節・肩スラスター・かかと・ウイング基部・バスターライフル。
また、つま先側の足裏には大きめの肉抜き穴あり。
他に気になる点として、肩アーマーと肩関節ブロックとの間に大きめの隙間が開いており、側面等から見たときやや目立つ。

なお、当機体は設定身長16.3m、1/144スケールでは約11.3cmになるはずなのだが、実際のキットは頭頂部で約12cm強と若干のオーバースケールとなっている。

関節 ◎

新型ポリキャップPC-002(初採用)と摩耗に強い新型PSによる複合関節で、可動範囲は広く保持力もなかなか。
また特徴として股関節軸が上下スイングすることにより、より幅のあるポージングが可能。
反面、左右に開脚する際に股関節ごと動いてしまうため、やや開脚にコツが必要でもある。
これらの関節構成はAGPにおける基本仕様となっている(一部例外あり)。

首:上下によく動く。
肩:ボールジョイント接続に加えて引き出し機構あり。
ヒジ:クローが若干の妨げになってはいるものの120度程度曲がる。
股関節:フロントアーマーが干渉するものの90度強まで上がる。開脚は150度ほど、サイドアーマーを後ろに逸らせば180度くらいまで開く。
ヒザ:140度ほど曲がる。ぎこちないが膝立ちも可能。
足首:変形機構のためつま先が可動。接地性も優秀で開脚90度程度までは安定する。

なお、腕と胴体を接続するパーツはグレーの軟質プラではなく通常の白いプラパーツ。
ボールジョイントに抜き差しする際などは破損に注意したい。

色分け ○

近年のHGと同様、大まかな部分は成形色とクリアパーツ、シールで色分け済み。
センサー類の他は、股間ダクト、肘・膝・シールドの黒三角モールドがシールで補われている。
バルカン・マシンキャノンや各所ダクト類、肩部丸モールドなどの黒・グレー、ウイング赤部分に配置されているホワイト等が塗装の必要あり。
また上述の腕・胴体の接続パーツも白く目だつため、こちらも気になる場合は塗装推奨か。

ギミック

当キット最大の売りである変形機構は差し替え形式。
さほど複雑な機構ではなく、変形時に着脱があるパーツはライフル・シールドと、余剰パーツとなる手首のみ。
背部ウイングはバックパックとの接続軸他、主翼と赤い小羽にも可動ポイントがある。
また腕部のクローがランディングギアとして展開するギミックもあるが、実際に機体を支えるだけの保持力はない。
基本は胴体ベタ置きか、スタンドを使ってのディスプレイとなるだろう。
バード形態のスタンド接続穴(3mm)は、リアアーマーのパーツが蓋となっており普段は見えない。
ロック機構等はなく、足が比較的伸びきった形となるため、長期間のディスプレイは股関節のへたりがやや心配か。

武装・付属品 ○

  • バスターライフル
    モナカ分割で、グリップに折りたたみ機構あり。バレル黄色部は色分け済だが、他はグレー一色。
  • シールド
    腕接続ではなく左手に持たせるタイプ。グリップに折りたたみ機構あり。
    先端が折れ曲がり、サーベル柄を内臓可能
  • ビームサーベルx1
    比較的珍しいグレーのサーベル柄。
  • サーベル刃x2
    クリアグリーン成形、1本は余剰となる。
  • 握り手(左右)x1
    平手や銃持ち手などのバリエーションはなし。

その他、股下(MS時)と背面腰部(バード形態時)にアクションベース2等、3mm軸のスタンドに対応する接続軸あり。




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