MG ボールVer.Ka
076 RB-79 ボールVer.Ka 2004年12月発売 2100円 (本体2000円) †
総合◎ 関節◎ ギミック◎ 武器◎
総評 †
Ver.kaシリーズ第三弾はボール。気合の入ったパーツ分割やスライド金型をふんだんに使った豪華仕様でモデルグラフィックス誌「SENTINEL0079」で発表されたデザインを完璧に立体化。
文句なしの内容に手頃な価格帯、何より組み上げる楽しさが満喫できるパーツ構成と、やられ役メカながらガンプラ史上に残る傑作キットに仕上がっている。
ドム、ガンキャノンに続く定番キットとしてMGデビューの人にもオススメ。
プロポーション †
「SENTINEL0079」でのデザインを特にアレンジもなくそのまま立体化している。
アニメ版との相違点は全体のディテールの他、アーム部にサブアーム、またハッチ部にロールバーが追加されている点。
関節 †
アーム部分はダミーのシリンダー以外は全て可動。
ポリキャップではなくゴムのキャップが一部に使用され、アーム等はほぼABSの接続のみで保持力を得ている。
これまで培った技術が生きており、不安を感じる部位は存在しない。問題はコクピットハッチを開けづらい程度のもの。
ギミック †
各バーニアノズルは細かく可動し、アームはサブアームも展開可能。
アームの基部のカバーは軟質樹脂、ダミーのシリンダーは金属シャフト、配線はリード線、と異素材が効果的に使われている。
何よりも本体部分の外装とフレームの三重構成こそが最大のギミック。
武器・付属品 †
- 180mm低反動キャノン砲
- 展示用スタンド
- 1/100パイロットフィギュア(座)
- 1/100整備員フィギュア×2
- ガンダムデカール、マーキングシール
当キットは武器の多さが評価の決定的な基準でないことを教えてくれる。
主武装の砲身はスライド金型を二重に使用し、12ものパーツで構成されている。
脚部が存在しないので専用スタンドが付属。このスタンドも無骨な鉄骨風ではなく人間のサイズを意識したスケール感をしっかり感じさせてくれる仕上がりになっている。そのため薄く脆いので取り扱いには注意。
組み立て時の注意点 †
細かいパーツが比較的多いので、破損・紛失に注意。
本体は内部フレーム中央から徐々に外側に組み上げていく方式の為、フレーム部分の段階で、はめ込みが浅い・合いが悪い箇所が出てしまうと装甲組み上げ時にシンメトリーに組み立てる事が難しくなってくる。
最低限、綺麗なゲート処理を行うのは勿論の事、かみ合わせ等よく確認しながら組み立てたい。
また(このキットに限った事ではないが)はめ込みがきつくプラにストレスがかかり白濁してしまう箇所がある。パチ組みする人は注意。
具体的には、1パーツ成型されているキャノン砲身の根元、スタンドの網目状パーツの交差部分。どちらもはめ込み箇所に存在する凸状モールド(ピン)をほぼ削り落としてしまった方が良い。
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