1/144 モビルカプル

03　AMX-109 モビルカプル　　1999年6月発売　本体価格500円

シリーズ：1/144 ∀ガンダムシリーズ
　(02 モビルフラット ←　→ 04 モビルスモー ゴールドタイプ)

総合○

総評

ZZの丸っこい水陸両用MS、カプールのそっくりさん。
カプールが当時キット化されなかったため、熱心なファンであった∀のスタッフが本作品に登場させたという経緯がある。
のちにカプールはガンダムUCにも出演を果たしたが未だにHGUC化されておらず、今のところこのカプルが唯一のキットとなり、再販されると「これしかない需要」によって真っ先に売れていく。

∀のカプルとZZのカプールでは、色のほかに若干サイズとディテールも異なる点に注意。
このキットは両者の折衷的な外観となっており、成型色やサイズはカプル、ディテールはカプールに準じていて、これを気にするかどうかで評価が上下すると思われる。カプールに改造するには全体のボリュームアップなど大手術が必要。
キット単体では○評価、あくまでもカプルとして見るならば△が妥当か。
頭や胸のハッチを閉じるギミックは再現されているが、手足の収納ができず、完全なボール型にはなれない。

プロポーション

設定画や劇中の印象に比べると手足が細く、胴体のボリュームも足りない気がするが、自立時のバランスを考えるとこんなものか。
また、腕にはハンドガンを取りつけるためのポリ穴がのぞく。
股間のバーニアや手足の関節といった複雑な形状のパーツのど真ん中に合わせ目があり、消すのが大変。
目立ちにくいが足のツメに肉抜きがある。
スネ内部のバーニアが再現されている点はよい。

関節

価格の制約からか、長い腕の関節は一部が固定されていて、フレキシブルには動かせない。せめて付け根にロール軸がほしかったところ。
改造にあたってはカプールの先祖にあたるハイゴッグの腕が一見流用できそうに思えるが、実際はかなり大きさが違うので難しい。
脚もあまり可動せず、劇中で見せた体育座りは不可能。
モノアイはミサイル発射口と一体成型のため動かない。

色分け

大まかには成型色で色分けされており、シールはモノアイのみ。
手足の関節やソニックブラストのグレー、足のライトグリーン、胴体内部の黒は要塗装。特に関節は奥まっていて塗りにくくマスキングが必須である。

武器・付属品

• ハンドガン
  ∀オリジナル武装。