1/100 ガンダムエクシア
01 GN-001 ガンダムエクシア 2007年11月11日発売 本体価格2300円
シリーズ:1/100 ガンダム00シリーズ
( → 02 ガンダムデュナメス)
総合◎ 関節◎ 色分け○ 武器◎
総評
本編放送開始一カ月を経て発売された、記念すべき1/100機動戦士ガンダム00シリーズの第一弾。
先発のHGガンダムエクシアに比べて股関節の大幅な改良や武器類の完璧な色分け、更にはメカニックデザイナーである海老川兼武氏の監修によるディテールの大幅な追加など、1/100スケールならではの気合いの入った作りになっている。
「HG1/144をただ拡大しただけ」と思われがちな既存の無印1/100シリーズの印象とは大きく異なり、1/100 ガンダムSEEDシリーズ末期に見られたような「準MG」的な作りとなっている。
まさに「バンダイホビー事業部…本気と見た」と思えるような好キット。
プロポーション
先発のHGガンダムエクシア程では無いが、設定画に比べて肩幅やスリッパがデカく「従来のガンダム」的なフォルム。
これはやはり、グレートメカニックにて海老川氏が語った「意識したのは人間の体で、出っ張りや突起物をなるべく避けた」という既存のMSデザインに捉われないプロポーションに対する抵抗がエンドユーザ側にあったからだろう。
とはいえ全体的なバランスは良好で、劇中のイメージとも大きな乖離は無い。
また先述した通り、本キットに加えられたディテールはメカニックデザイナーの海老川氏本人が監修に当たっているため、かつてのガンダムWやガンダムXの1/100HGシリーズに見られたような過剰なモールドとは違い、小気味良くまとまっている。
関節
肘関節のみがABSによる挟み込み式で他はポリキャップによる接続。
人間の肋骨にあたる部分が大きく可動する点や膝関節の独特な二重関節はHG版に準拠、足首も大きく可動し接地面も良好。
加えて本キットでは肘関節がABSによる二重関節となっているため、180度近くまで可動するようになっている。
腰部ビームサーベル基部も可動する為、エクシアの魅せ場である抜刀シーンも再現出来る。
特筆すべきは、爪先部分に可動が加わった事と股関節の大幅な改善にあるだろう。
本キットでは股関節を単純なボールジョイントではなく、3軸可動にする事で可動域を大幅に拡大している。
これは当時MGでも主流になっていた機構を簡略化したものであり、前述した爪先部分の可動と合わせてエクシアの人間的・ダイナミックなアクションポーズの再現に貢献している。
ただし、HG版から相変わらずGNブレイド装備時の腰周辺の干渉は改善されていない。
また股関節も調子に乗ってグリグリ動かしているとスカート部分が干渉してポロっと吹っ飛んで行くため注意。
色分け
大半の色分けを再現出来ている、腕部分・スカート部分のグレーはホイルシールで補完。
腰部分や碗部・脚部に露出している動力ケーブルは全て合成ゴムで再現されており、質感の違いを感じさせる。
HG版にてクリアパーツによって再現されていた各部のレンズ部分も完璧に再現されている。
背部のGNドライブも気合いが入っており、銀色のホイルシールの上にクリアパーツを被せる事で劇中のGNドライブの美しい存在感を余すこと無く再現している。
ただし頭部マスク部分のグレーや頬のダクト部分の黄色はパーツ分割でもホイルシールでも再現がされておらず、少々寂しい印象を受ける。
再びだが特筆すべきは、武器の完璧な色分けについて。
HGガンダムエクシアでは青一色だったGNシールドは青・グレー・白の成型色にて色分けされ、GNショート・ロングブレイドはまさかの6パーツ構成でもって設定通りの色分けを再現している。
メイン武器であるGNソードの色分けもほぼ文句無しの出来で、「細かい武器はモナカ割りで単色」という今までの無印1/100シリーズの常識とは一線を画した物となっている。
武器
- GNビームサーベル×2
- GNビームダガー×2
- GNロングブレード
- GNショートブレード
- GNソード
GNダガーとGNサーベルを再現するエフェクトパーツはそれぞれ二本付属。
豊富な武器パーツと合わせて「何本持ってやがるんだ!?」と言いたくなること請け合い。
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