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HG SEED ブルデュエルガンダム

44 GAT-X1022 ブルデュエルガンダム  2006年9月9日発売 本体価格1600円

シリーズ:1/144 HG SEEDシリーズ
 (43 105スローターダガー ← → 45 ジン タイプ インサージェント)

総合△

総評

ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERシリーズで地球連合製ガンダム3機のトリを飾るキットにして、連合版アサルトシュラウドのフォルテストラを着こんだデュエルガンダム
本体のボリューム感や、ディスプレイスタンド付属の面を見れば1600円キットとしてはそれなりに妥当であるものの、4年前のキットであるHG デュエルガンダム アサルトシュラウド(以下デュエルAS)のランナー3/4を使い回し・ABS不使用という点が災いしたのか、プラでの色分けが厳しい、可動部にポリキャップやABSが使われていない箇所がいくつかあるなど、細かな点での不満が積み重なる印象。

デュエル本体は腰の前半分と股関節が新デザインのものに置き換えられていて、完成後に旧デュエルにしたい場合は分解する必要がある。また、胸ダクトのオレンジ色のパーツ(本キットでは不使用扱い)を取りつけるとフォルテストラの胸部アーマーを無加工では装着できなくなるので注意(裏側のダボを切り取るだけだが)。もっとも、フォルテストラ自体はASと異なりパージできないという設定なので、あくまでも組み換え遊びをしたい人向けの情報である。

プロポーション

劇中に比べゴツ過ぎるとの指摘があるが、恐らく、胸〜肩まわりがその原因と思われる。
首もやや埋まって見えるため、改修するならこのあたりを重点的に行うべきか。
また、胸部アーマーと両サイドの追加装甲の幅が合っていない(隙間ができてしまう)。

関節

本体をデュエルASからほぼ流用しているため、肩関節基部が単なる1軸接続、ヒジやヒザの可動範囲が約90度などと、上半身の可動は種HG初期のキットに準じ、昨今のものと比べると見劣りする感は否めない。
前述のとおり腰は前半分が新造されており、ストライクノワールガンダムヴェルデバスターガンダムと同じく股関節ブロックの左右ロール機能が追加されたが、可動範囲は元のデュエルASよりもだいぶ狭く、前後にひねるとさらに狭くなる。また非ABSのため、耐久面では不安が残る。
新たに追加されたフロントアーマーは左右が独立して可動し、ヒザ立ちもなんとか可能なレベル。
足首の可動はいまいちで接地性がよくない。ポージングの際には素直に展示用スタンドを使った方が無難。
フォルテストラについては、スコルピオン機動レールガンがデュエルASのレールガン・シヴァと同一のパーツを使用しているが、その都合からか、シヴァがザフト製でスコルピオンが連合製なのに全く同じデザインなのはご愛敬。ただしシヴァでボール可動を担っていたPC-Lを懸架アームに使用したため、今回のスコルピオンはプラの1軸可動になってしまった。PC-Lはたいていのキットで余るが、流用しようにも軸側をアサルトシュラウドから移植するなどして改修する必要がある。
また、スコルピオンは追加装甲がついて太くなった右前腕と干渉しやすく、懸架アームごと逃がしてやる必要がある。
左肩スティレット収納部はフタを差し替えることで開閉を再現、技術があればヒンジでの開閉式に改造したいところ。

色分け

デュエルガンダム本体の成型色がトーンダウンされ、デュエルASよりブルー(パープル)系のダークカラーに変更、かなり悪役っぽいイメージになった。
シール対応箇所は、シールドやフォルテストラのオレンジ色、頭部メインカメラやカメラアイのグリーン、フンドシ上部・背中スラスター上下のブルーグレーと、色分けのかなりの部分をホイルシールに依存している。特にオレンジ色は該当箇所が多く、別パーツ化できそうな部分もあるため残念である。
背中に多数存在するスラスター内側のオレンジ、バックパック中央付近(パーツ番号C8)のブルーグレーが要塗装ポイント。
フンドシ上部は設定では上端まで含めてブルーグレーのため、シールでは補いきれない部分がある。
デュエル本体の肩アーマーは色指定が変わり、グレーを塗装する必要がなくなった。
背中スラスター上下はデュエルASと共通のパーツが使われていながら今回は色分け不足をシールで補えるようになった。このうちスラスター下に貼るシールは肉抜き穴を塞ぐことができるように作られている。見えづらいとはいえ露出する部分なので、塗装する場合にはきちんと埋めたほうがよい。

武器・付属品

  • 175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル×1
    デュエルASと同一のもの。設定上はブルデュエルの装備ではないが、キットでは余りパーツ扱いではない。劇中ではストライクノワールが使っているので、そちらに持たせると吉。
  • M7G2 リトラクタブルビームガン×2
    通常は前腕の追加装甲内部に収納されており、差し替えなしで展開、握り手をバラすことなく持つことが可能。
  • ES05A ビームサーベル×2
    名前が変わっているがデュエルASと同一のもの。ビーム刃はクリアピンク成型。グリップはスネの追加装甲にマウント可能だがポロリしやすい。
  • 対ビームシールド
    デュエルASと同一、右肩懸架アームに接続。今回はオレンジの部分を補うホイルシールが付属する。
  • スティレット投擲用右手
    白成型なのでグレーで要塗装、手の甲は通常握り手のものと共用。
  • 展示用スタンド
    グフイグナイテッドで初めて採用された、いわゆる種スタンド。

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