HG IBO 漏影

032 STH-05R　漏影（ろうえい）　2017年1月28日発売　本体価格1200円

総評

漏影は素性を隠すためにタービンズが百錬の装甲を換装した機体という設定だが、本キットも百錬から関節パーツなどの一部パーツを流用したキットなっている。
その関係で余剰パーツがいくつかあるのだが、百錬の武装であるライフルカノンと片刃式ブレード、ナックルガードが軒並み付属しているのが非常に嬉しいところ。設定的にも百錬の武装は欲しかったところなので、ここは高く評価出来る点だろう。
純正の武装はヘビークラブとハンドガンで、いずれも2パーツを貼り合わせるモナカ構造。リアアーマーにマウント可能。

百錬の時の関節の不満点がいくつか改善されており、特に腕ロールの干渉が無くなったのは非常に喜ばしいところ。他にはサイドアーマーとの干渉がなくなったので、サイドアーマーがポロリせず、ほぼ180度の開脚が可能になっている。
ただし、足が大きくなったために足首の可動は狭くなっており、デザイン的に仕方ない部分ではあるが、せっかく大きく開脚出来るだけに少し勿体なく感じるところもある。足裏は別パーツ化されているため肉抜きがないのだが、フレアスカートの部分は肉抜きが多く、結局下から見ると肉抜きが目立つのもやや勿体ない。手甲パーツと肩のポロリのしやすさは相変わらずといったところ。

合わせ目は百錬の時に致命的だった顔正面の合わせ目がなくなっているのは良い（デザイン的に当然ではあるが）。
色分けは、おおむね成型色でカバーされているが、バックパックと脚の付け根のブルーグレーのシールは少し面積が広くやや目立つか。他には足のダークブルーや鎖骨部分のダクトの黄色など。

廉価なキットなので全てが完璧とはいかないが、おおむね納得のいくレベルでまとまっており、余剰パーツによるプレイバリューなども含めて考えると、廉価ながらかなり満足度の高いキットに仕上がってると言えるだろう。