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HGBF アメイジングレッドウォーリア

026 PF-78-3A アメイジングレッドウォーリア  2015年1月10日発売 本体価格1800円

シリーズ:1/144 HG BFシリーズ
 (025 百万式(メガしき) ← → 027 ハイモック)

総合◎ 関節○ 色分け◎ 武器/付属品◎

(レビュー投稿日:2015/07/01)

総評 ◎

今や昔の1982年、ガンプラバトルの先駆けとされる伝説の漫画『プラモ狂四郎』。その劇中主役機が“アメイジング”の名を冠しBFTに参戦。
本編登場の僅か前に各媒体からお披露目、ファンの注目を大いに集めた。

名前にしろ色にしろもう誰のガンプラか隠す気皆無だったものの、登場回で予想の遙か斜め上を突っ走る衝撃の登場シーンで度肝その他諸々を抜いた。
“シリアスな笑い”を体現する三代目メイジン・カワグチ恐るべし。

期待の中で2015年1月、新年の目玉キットとして世に送り出される事となった。
ファンのイメージの平均を掴んだそのプロポーションは見事。構造もスタンダードであり、少々HGUCにブランクがあっても寧ろ懐かしさを感じる工程。色分けにしても基から真紅の機体、部分塗装もマーカー各種だけで容易に可能。分割もかなり良心的な為、素組みでも合わせ目が目立つことは殆ど無いだろう。
そして紅ウェポンが丸ごと1セット付属、大いに組み換えを楽しむ事が出来る。

反面、プロポーション優先の為かポリキャップ配置の限界か、可動は現水準より一段劣る。
「最強のガンプラ」は簡単に手に入らないと言う事だろうか。
レッドウォーリアに思い入れがあるのなら、そして腕に覚えがあるのなら、この課題に挑戦するのも一興だろう。

プロポーション ◎

「現代版レッドウォーリア」の一言でその概ねを表せるだろうか。
数多くキット化されたRX-78系列の絶対値を見事ぶち抜いたような体格が、ガンプラバトル物の元祖『プラモ狂四郎』、その象徴であるPF三号機の記号を見事に纏う。
ガワラ立ち、カトキ立ち、何をさせても「皆が夢見たあの機体」を想起させるモノがそこにある。
レッドウォーリアというモノを求めるなら、これだけでも1800円の価値はあると言っても良いだろう。

関節 ○(保持力○、可動△)

本キットの数少ない、そして無視できない難点。
まず最早定番化している肩部引き出しがまさかのオミット。肩部バーニアと胸部ミサイルでスペースを食われているのが原因と思われる。
その代わりなのか、肩BJの軸は気持ち長めで意外に動く。
また足首BJもほぼ固定されているので開脚なども出来ず、前後にもあまりスイングしない。
干渉物が殆ど無いのでこれもストレス無く動く事は幸いか。
その他の部分は概ね現在の水準であり、他の素性が完壁に近い為、尚更この2点が目立ってしまう。
上述の通り構造的にもあまり余裕が無い為、本格的なものを求めるなら置き換えも含めた改造が必要。

また難物として、バックパックの接続用アームに悪名高きPC-002の10番(ビルドバーニングの肩関節。凹の深さが浅い為良く抜ける)が使われている。
しかもBJ軸の長さが明らかに穴の深さに足りていないので、軸可動以上の動きをするとすぐ脱落する。
この為ジエンド戦などで見せたバズーカの独立可動などは少々難しい。
動きまでお手軽にアメイジングとは行かなかった。

色分け ◎

元のデザインがデザインなだけに、非常に良好。
肩と脚裏バーニア、シールド裏、仕込みミサイルポッド、頭部のカメラ、バルカン砲、側面ダクト、そしてフンドシのワンポイントと関節部のフジツボ内が不足。
マーカーなどによる部分塗装だけですぐに完了するだろう。
正面に目立った合わせ目がなく、または既にモールド状になっているのがパチ組派に嬉しい。
後は赤成型である為、丁寧なゲート処理を心がけると良いだろう。艶消しか磨くかは各自のお好みで。

武器/付属品 ◎

  • 腕部ビームサーベル+クリア刃
    長短2本ずつ。
  • 専用シールド
  • 左右握り拳、武器持ち手
  • マーキングシール

以下は『HGBC 紅ウェポン』と同様

  • バズーカ
  • ハンドガン×1
  • ハンドガン用ブレイド
    長短1本ずつ。
  • ビームライフル甲
  • ビームライフル乙
  • ガトリングガン
  • 接続用アーム×2

紅ウェポンが丸ごと付属、この価格帯も納得の大ボリューム。
本編で使用したガンブレイドとバズーカ以外も揃っており、まさに至れり尽くせり。
ビームサーベルも予備がワンセットあるのは有難い。

ちなみに内蔵武装である胸部&腰部ミサイルは差し替え再現だが、余剰パーツが出ないのが地味に嬉しい。
胸部アーマーを一旦剥がし、黄色パーツを“裏返して”再現するのは面白い発想。まあ胸部内のスペースを食った弊害が可動に出ているのだが。

惜しむらくは、“あの登場シーン”用の平手が付属しない点だろうか。このボリュームからすれば本当に瑣末事なのだが・・・。

余談だが、付属マーキングシールの中に「SK」イニシャルのシールがある。
「Shirou Kyouta」なのか「Sandaime Kawaguchi」なのかは、手にした各々で決めると良いだろう。
あと花は付属しないしどんなにクオリティを上げても咲いたりしない。多分。




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