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MG ゼータガンダム

005 MSZ-006 ゼータガンダム  1996年4月発売 本体価格3000円

シリーズ:1/100 MGシリーズ
 (004 G-3ガンダム ← → 006 ザクII ジョニー・ライデン少佐機)

総合× 関節× ギミック○ 武器◎

総評

MG初の可変MS。フライングアーマーのスライド可動などの大胆な解釈と高い成形技術によって、完全変形という命題とMS、WR両形態でのプロポーションを高いレベルで両立。決定版とも言える変形方式を提示した。
変形方式やデザインアレンジなどHGUC版と好対称をなすキット。

キットの評価としては、現在の目から見れば過剰とも言えるデザインアレンジに賛否が分かれ、また変形用のロック機構がなく可動部も弱い点がマイナス評価。Ver.2.0が発売された現在では、単にZのキットが欲しいのであればVer.2.0を勧める。
この5年後に発売されたゼータプラス、9年後のVer.2.0と比較するとMGシリーズの進歩の程が感じられる。

またカトキハジメが参加した初めてのキットでもある。カトキはZガンダムを合理的にリデザインしたZプラスのデザイン作業にも関わっており、88年発売の1/144Zプラスは1/144スケールでほぼ完全変形を実現したこれまた驚異的なキットである。

プロポーション

劇中やHGUC版Ver.2.0のような直線的でシャープな印象のものとは異なり、機体各部はエッジが面取りされたやや柔らかめのラインで構成されている。
MG画稿と比較すると、キットは腕部のボリュームが小さく全体的に大人しめのプロポーションとなっている。腰〜太腿のラインの繋がりなどやや固い点も見られるが、キット単体としては概ね良好。
WR形態も不自然な厚みなどはなく良好。だが二段式になったフライングアーマーなど、劇中とは大きく印象の異なるアレンジも存在する

関節

機体の各所に変形用のロック機構がないため、MS、WR両形態で各可動部が固定できずブラブラしてしまう。またその可動部も保持力、強度的に強くないものが多く、玩具感覚でガチャガチャ遊んでいると関節部がゆるみ、最悪破損の恐れがある。これがこのキット最大の欠点。
具体的には、WR形態ではフライングアーマーや脚部など各部が固定できない点、MS形態ではフライングアーマーが基部から垂れてしまう点、ポーズを付けていると肩関節基部の白いパーツや股関節フレームがパカパカ開いてしまう点、スタビレーター基部のポリパーツが変形しやすい点など。腰の後ろの股関節フレーム基部は特に破損に注意。
これはポリランナー、金属線等を使用してロック用のピンを新設したり、可動部を補強してやるとよい。

MS形態での可動範囲は標準並だが、各可動部がグラつくためポーズは付けにくい。そのため自立にも難がある。
その他の通常の関節部分については保持力は標準程度。だが可動指は武器の保持に難があるため、アサフレックス製の平手を曲げて武器持ち手を作るとよい。
ヒジの二重関節部はポリ露出あり。

ギミック

WRに変形可能。
プロポーション的に明らかなウソのある設定を、フライングアーマーの二段スライドや肩アーマーの収納ギミックなどの大胆な解釈によって両形態とも破綻なくまとめあげたのは驚嘆すべき点。
だがロック機構や可動部の強度について当時は現在ほどのノウハウはなく、背中のフライングアーマーがMS/WRどちらの形態でもグラついてしまう等、玩具としての完成度が高くないのは現在からすれば残念な点である。

その他に腕部グレネードのハッチの連動開閉ギミック、テールバインダーの発光ギミックなどがある。

武器・付属品

  • ビームライフル(伸縮可)+マガジン×1
  • ハイパーメガランチャー(伸縮可)
  • ビームサーベル×2(サイドスカートに収納可)
  • 腕部グレネードの追加弾倉×2
  • ディテールアップ用パーツ(翼端灯やピトー管、VHFアンテナ等)

ハイパーメガランチャーが付属したのは嬉しい。
発光ギミック用コイン型電池(CR1220)は別売りなので注意。




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