プレバン限定 HGUC リバウ

031　AMX-107R　リバウ　　2013年12月20日発売　本体価格2400円

シリーズ：プレミアムバンダイ限定販売版
　(030 アイザック/ガザC/ギラ・ドーガ（ユニコーンVer.）セット ←? → 032 バイアラン・カスタム2号機?)

総合×

（レビュー投稿日：2016/03/18）

総合×

「袖付き」がバウをフル・フロンタル専用機として改修した機体。
ガンダムフロント東京（GFT）の映像演出「機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two」を初出とするためか、パッケージのデザインも（プレバン特有のモノクロ印刷ながら）GFT限定ガンプラに似せたレイアウトになっている。ちなみにそのGFTでも数量限定で販売されたことがある。
キットはHGUCのバウにパーツを追加したものだが、元のバウの2000年という発売時期、プレバン品に多い大量の余剰・要接着パーツといった特徴を差し引いても多くの不満が積み重なる出来。
追加されたランナーは3種計5枚だが新規ランナーは1種計2枚のみで、この1種にデザイン変更部分をすべて詰め込んだため、置き換えられるバウ用のパーツだけでなく、1組しか使わないリバウの頭部やシールドの一部なども余る。そしてパーツ構成が非常に大ざっぱ。価格もバウの2倍以上と高い。
キットのディテールは悪くなく、一から新規で設計してほしかったという意見がよく聞かれる。

変形・分離ギミックはほぼバウのままだが、ウイングのみ差し替え式になっている。

なお、バウのパーツはすべて残されているので、フロンタルカラーのバウとして作ることも可能。

プロポーション

元のバウと同様にスマートで良好。ただし、HGUCのバウが出渕裕のデザインをカトキハジメがリファインしたキットであるのに対し、リバウはカトキがデザイン段階から手がけた機体のため、その設定画とこのキットを見比べると、腰や足の高さに違和感がある。
頭部（トサカ以外）、足（甲以外）は新規設計にも関わらず単純な左右貼り合わせという、2013年発売のキットとしては考えられないレベル。
頭部は顔のド真ん中を合わせ目が通るうえ、成型方向のせいで顔とヘルメットの隙間が埋まってしまっており、造形も今ひとつで設定画とは全く似ていない。元のパーツを加工する場合、バウと共通であるトサカ以外の部分は1セット余るので、失敗してもトサカだけ部品注文しての再挑戦が可能。顔のみ削り落としてサザビーなどから流用するという手もある。

関節

元が古いキットではあるが、ヒザは140度ほど曲がり、股関節も3軸構造のため、そこそこよく動く。しかしヒジは90度も可動せず腰も変形ギミックとの兼ね合いで回らない。
新規の脚部スラスターユニットはスネにアームで接続されていて自由度が高い。しかしポリがあちこちに露出しているほか、突起状のパーツがポーズによっては干渉する。
サイドアーマーは大型化されており股関節の可動範囲を狭めてしまっている。
背部のウイングはプラでの可動につきに磨耗に注意。

色分け

それほどカラフルなデザインではなく、新規ランナーが多色成型であることもあり、ほとんどは成型色で色分けされている。
各エングレービングとモノアイのみシール。胸のエングレービング用はバウのパーツに貼るため、貼らずに塗装で再現したい場合はモールドを自分で彫らなくてはならず大変。
シールドは設定では周囲が白、それ以外がダークパープルだが、キットはダークグレーの単色成型で印象がよくない。

武器・付属品

• ビームライフル
• グレネードランチャー
• ビームアックス×2＋ビーム刃（長短）×2
• 握り手（左右）、アックス持ち手（左右）、銃持ち手（右）
  以上4点、シナンジュからの流用。
• シールド
  シナンジュのシールドのように、裏にグレネードやアックスを取付可能。
• ビームサーベル
  バウからの流用のため、ビーム刃まで一体の白成型なのが残念。
  シナンジュのサーベル用ビーム刃が余るため、他のキットから白いグリップを借りてきて取り付け、それを持たせたほうがいい。
• ビームライフルのマウント用パーツ
  リバウアタッカーで機体の下にライフルをマウントさせる際、ライフルのサイトスコープと差し替えて使う。

余剰扱いでバウ用のビームライフル、シールド、銃持ち手（右）、サーベル持ち手（左右）も付属する。ただしシールドは接続パーツがリバウ用のものとコンパチになっている。
設定画にあるようなマーキング類も、この価格であれば用意してほしかった（シナンジュ用のガンダムデカールである程度は再現可能）。
また、腰が新規パーツで構成されているにもかかわらず、アクションベースに対応するための穴はなくジョイントパーツも付属しない。MS形態はともかく、リバウアタッカー＆リバウナッター時は飾りにくいので何とかならなかったのだろうか？
余談だが、ネオ・ジオングのパッケージに含まれているシナンジュにはビーム刃が付属しない。つまり、このキットを買えばシナンジュ本体がダブつくことなくビーム刃を入手できるので、そういう人にはおすすめといえるかも。

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