1/100 HG ウイングガンダム
01 XXXG-01W ウイングガンダム 1995年4月発売 本体価格1500円
シリーズ:1/100 HG ガンダムWシリーズ
( → 02 シェンロンガンダム)
総合○
総評
プロポーション、ギミック、付属品もよくまとまっている良作。ただ色分けが1/100キットとしてはやや甘く、シールドのつくりにも手抜き感がある。
TV版ウイングガンダムとしては、1/144・1/100スケールを通じてバードモードに完全変形できる唯一のキットであり、その意味では他に選択肢はない。
2010年にはMG化されたが、そちらは1/144キットと同様に手のとりはずしが必要となっている。
プロポーション
各パーツが大きめで迫力のあるアレンジ。基本的なプロポーションは良好だが、手は前腕に収納する都合で小さめになっており貧弱な印象。また、左前腕には1/144と同様にシールド接続用のピンが生えているのが気になる。
バード形態時に上腕部の上側が露出するものの、後年確立した解釈のようなダクトのディテールはない。
関節
ヒザの二重関節はレッグスラスターのついたエンジンブロックへの挟み込み式。ブロックそのものはスネに後ハメ可能。
つま先は変形機構のため折りたためる。
肩アーマーや主翼の可動箇所には、ポリキャップの代わりにエフェクトパーツと同じ軟質素材のパーツが仕込まれている。磨耗対策としては面白い試みだが、肩アーマーのものはチラチラ見える上にクリアグリーン成型のため目立ち、主翼のものは重さに対して保持力不足なのが欠点。
色分け
ほとんどの色分けはされているが、後発のシェンロンガンダムやガンダムデスサイズに比べて、シールを貼っても色が足りない部分が目立つのが難点。
具体的には胸部上面と腹部下半分の白、前腕クロー基部の青、カメラアイがシールでフォローされており、
ブレードアンテナ中央の赤、フンドシ部ダクトやバスターライフルのカートリッジのグレー、シールド外縁や副翼の白、ウイングの一部のゴールドは部分塗装が必要となる。
カメラアイやビームサーベル、エフェクトパーツは軟質樹脂製でクリアグリーン成型。
ブレードアンテナ、胸部ダクト、ウイングなど設定では黄色の部分は金メッキだが、ウイングのパーツは側面までクリアイエローが乗りきっていない場合がある。店頭で可能ならば要確認。
胸部中央のサーチアイはジュエルシールで質感がよい。
武器・付属品
- バスターライフル
変形のためグリップが可動。
ゴールド部分を除きメカグレーの単色成型。 - ビームサーベル
グリップまで一体のクリアグリーン成型。
グリップの塗装指定は白だが、設定ではダークグレーなので注意。 - シールド
サイズが大きくなったにも関わらず、1/144とほとんど変わらない簡素な構造。
よってビームサーベルの収納ギミック、グリップの造形は今回も省略されてしまっている。 - バード形態用噴射エフェクトパーツ
主翼と副翼にそれぞれ取りつける。クリアグリーン成型。
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