MG ウイングガンダムゼロ(EW版)
075 XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ (EW版) 2004年10月発売 3990円 (本体3800円)
総合○ 関節○ ギミック◎ 武器◎
総評
ウイングガンダム Ver.kaのバリエーションキット。ウイングVer.kaの発売が決まった時から誰もが予測したこのキット、Ver.kaブランドで出るか、HGやPGにならって末尾にカスタムがつくかという話題が幾度となくされていたが、結局はどちらでもないこの名前がつけられた。
ガンダム史上類を見ない有機的なフォルムの翼をもったこの機体を、過去のHGやPGとは比較にならないほど上手に表現している。大気圏突入形態も再現可能。
しかしその一方で設定画とのデザインの離れ、翼の裏面のチープさや、ゴム素材、スラスターが再現されていないなど、モデラー泣かせな欠点もあわせもつ。
本体の大部分はウイングVer.kaと共通なのでそちらを参照のこと。
プロポーション
新パーツである翼部分はフレームが大きく、本体から離れすぎの感がある。
本体、翼ともに画稿の再現を目指すのは困難といえよう。
関節
肩の引き出し関節で両腕を正面に構えられるため、劇中での射撃ポーズが再現可能。ツインバスターライフルは後部にある突起を胸部正面に引っかけることで安定する。
翼は基部以外にはポリキャップが使われておらず、ヘタリが心配される。
ギミック
ゼロの見どころである主翼は、新解釈として展開機構が追加されている。
主翼から生えている7枚の小羽根はボールジョイントでつながっていて繊細な角度がつけられる。また副翼の展開もPG同様に差し替えなしで再現。
大気圏突入形態は、本体に残っているバードモードへの変形機構(脚部の収縮)を利用することで、正面から見たときに足が主翼の下にはみ出ないようにすることに成功している。
武器・付属品
- ツインバスターライフル
2本に分離可能。それぞれグリップが可動する。 - ビームサーベル×2
ビーム刃はクリアグリーン成型。 - 展示用スタンド
バックパック後部に接続する専用のもので、その際にはずした細かいパーツを台座の裏に収納できる親切設計になっている。
備考
ゲームなどでは、ウイングガンダムゼロ(TV版)の改良発展型としてウイングガンダムゼロ(カスタムあるいはEW版)が全く別個の機体として扱われているが、TV版とEW版は全く同一の機体であり、デザインが異なるのは単にTVとOVAの作画・作劇の違い、あるいは「最初からそういうデザインだった」パラレルワールドとされている。
「〜カスタム」という表記も、バンダイがTV版とEW版の2種のキットをリリースするにあたって商品名を区別するため、EW版キットの商品名の末尾に「〜カスタム」とつけたことが始まりである。
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