HG SEED グフイグナイテッド (ハイネ・ヴェステンフルス専用機)

27　ZGMF-2000 グフイグナイテッド (ハイネ・ヴェステンフルス専用機)　　2005年5月発売　1575円(本体1500円)

総合○
シリーズ：1/144 HG SEEDシリーズ　(26 アビスガンダム←　→ 28 ブレイズザクファントム (レイ・ザ・バレル専用機))

総評

アニメではそこそこ活躍するもわずか1話で撃墜された悲劇の機体だが、いきなりHGシリーズで発売。
金属シャフトの使用や、汎用性の高いディスプレイスタンド（俗に言う「種スタンド」）が付属するなど、新しい要素を盛り込んだ逸品である。
スタンドはかなりしっかりした構造。本体の股間下部にポリキャップが仕込まれており、そこにスタンドを差し込むことで飛行ポーズでも飾れるというものである。
スタンドを使用しない場合に股間のポリキャップを隠せるカバーパーツも付属。
量産機、イザーク機、ルドルフ機も参照のこと。

プロポーション

頭部が少々鋭角的で口元がブタ鼻っぽいこと、やや胴長短足であることを除けば、基本的には良好。
グフのキットとしてはスマートなHGUCよりもさらに引き締まった、いわゆるヒーロー体型になっている。
頭部パイプと腰パイプはパーティングラインが少々目立つが、 モールドが深くシャープなのでスミ入れすると見栄えがアップ。
主翼は２枚の板を貼り合わせるようなパーツ構成で、 パネルラインに沿ってパーツ分けがなされている。
その主翼の後部スラスターがモナカ構造なのと、足首のポリキャップが半分ほど露出しているのが残念なポイント。

関節

保持力、可動ともに優秀。
特筆すべきは肩関節の引き出し機構で、コレクションシリーズの球体ポリキャップ（PC-7）とL字型の軸パーツを組み合わせることで、同じくPC-7を用いるザクウォーリア（ボール＋一軸関節）の肩関節よりもさらに可動範囲が広くなっており、ポーズづけの際に効果を発揮する。
腰の可動範囲はスカート上部と干渉するので狭い。フロントスカートの軸に抜け止めはないが、腰の動力パイプで左右からホールドされるため、切り離しても全く問題ない。
ヒジとヒザの関節はどちらも90度程度まで曲がる。足首の可動はまずまずだが、スネの内側を薄く削れば接地に関して不満はなくなるのでおすすめ。
立ちヒザのポーズこそとれないが脚部の可動範囲は広く、カカト落としや大股歩きポーズ程度は難なくこなす。
モノアイは非可動。首は二重間接で前後にもよく動く。

本体背部のポリキャップに接続するフライトユニットは主翼、尾翼、テールバインダーのすべてが可動。
ウイングの軸に金属シャフトを用いるという、HGシリーズとしての新しい試みが見られる。
なお金属シャフトを奥までしっかり押し込んでしまうと、 反対側で差し込む分の長さが足りなくなり、はずれやすくなるので注意。
テールバインダー裏のスラスターパーツは挟み込み式だが、ダボを削りとることで後ハメ可能。

色分け

シールド表面がオレンジ一色であることなどを除けばほぼ設定どおりの色分けで、モノアイ、ウイングの白、テールバインダーの△ディテールはホイルシール。
スレイヤーウィップは高周波駆動状態を再現するためクリアピンク成型だが、これは好みの分かれるところだろう。
全体的に明るめの配色なので、スミ入れしてトップコートのつや消しを吹くだけでかなり落ち着いた印象になる。

武器・付属品

• MMI-558 テンペスト ビームソード（展開状態）
  ビーム刃はクリアピンク成型。ソードの取りつけスペースに対してやや長いため、そのままだと曲がってしまう。鍔側の取りつけ穴周辺を少し削れば解消する。
• MMI-558 テンペスト ビームソード（収納状態）
  シールドの内側に収納できる。ロックなどはされないのでシールドを上に向けるとするりと落ちてしまう。
• 対ビームシールド
  前腕の穴に装備する。プラ接続につき摩耗に注意。
• MA-M757 スレイヤーウィップ＋専用持ち手（右）
  ウィップ本体はクリアピンク成型で、まっすぐ伸びた状態と曲がった状態の2種が付属。右前腕のカバーをはずして装備する。
  持ち手はウィップの位置にフィットするよう手首に角度がついており、テンペストを持たせると突きのようなポーズがとれる（手首内側を少し削る必要あり）。
  ウィップ本体は一応左右どちらの腕にも取りつけられるが、角度や専用持ち手との兼ね合いで、実質的には右腕にしか装備できない。
• 握り手（左右）
• フライトユニット
• 展示用スタンド
  支柱は3つのパーツの組換えで角度や高さを選択可、ドムやインフィニットジャスティスなどと共通。

フライトユニットをザクの各ウィザードと交換するには要改造。

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