HG AGE ガフラン

02　 ovv-f　ガフラン　　2011.10.1発売　1260円 (本体1200円)

総合○
シリーズ：1/144 HG AGEシリーズ

総評

HG AGEシリーズの第2弾として発売されたUEの機体。
ガンダムAGE-1?と比べると全体的に大きめで、価格の割にボリュームのあるキットとなっている。
最大の特徴であるドラゴンのような飛行形態への変形は、完全にとはいかないものの差し替えなしで再現されており、それに伴う可動部の多さもあってプレイバリュー自体はなかなかのもの。
及第点は越えていると言ってもいいキットではあるが、飛行形態の再現はあと一歩欲しかったところ。
全体的に独特のデザイン・機構が良いほうにも悪いほうにも作用しており、キットとしてのまとまりにはやや欠ける印象。

プロポーション

基本的には設定画に近いバランスで良好。
ただし翼や尾型ビームライフルが少し小ぶりになっているため、人によっては食い足りないと感じることもあるだろう。
尾型ライフルは背中から後ろ側に向かって折り畳まれているが、足だけでの接地性が悪いため、これを尻尾のように支えにしないと素立ちはほぼ不可能。逆に言えばライフルを支えにすればアクションベース無しでも派手なポーズを取らせることができる。
パーツ構成は価格などの都合もあってかあまり練られておらず、挟み込みになっている部分や合わせ目が目立つ部分も多い。中でもアゴの合わせ目は嫌でも目立つ場所にある上、左右非対称のパーツの組み合わせによって微妙な段差ができてしまっているので、気になる方は仕上げを丁寧に。

関節

ABSレス仕様で、使われているポリキャップはPC-001A。
各部に存在する変形機構との兼ね合いもあって、全体的に独自色が強い関節になっている。
肩はちょっとした二重関節のような構造で、やろうと思えば90度弱程度までは引き出し可能。
ヒジは二重関節だが各部の干渉が大きく、90度強あたりまでしか曲がらないのは残念なところ。
ヒザも二重関節になっており180度まで曲げられるほか、変形の都合で前方向にも90度ほど曲げることができる。
デザインの都合か股間部にロール軸が存在せず、フトモモと股間部の接続は（この時期のキットにしては単純な）ボールジョイント型。ボールの位置は開脚用に上寄りに調整されているためそこそこ動かせるが、クリアランスが広いため軸が丸見えになりがち。
足首が前後にはほとんど動かないため、下半身の可動に関しては昨今のキットと比較すると厳しい。
腰周りも前方以外への可動は上側への出っ張りが干渉し、腰を大きくひねろうとすると上半身をかなり浮かせなければならない。
変形ギミックはおおむね再現されているものの、箱絵やアニメのような首を大きく上げた姿勢を取れないのが難である。
ビームライフルは三ヵ所に可動軸があるが、折りたたみ式バレルの延長のようなものなので可動自体は並程度。

色分け

シンプルなツートンカラーということもあって成型色でほぼ色分けは完璧だが、設定画などと比べるとやや濃いめの色調になっている。
胸のビーム砲部分にはクリアパーツが使用されているが、奥に貼るためのホイルシールは用意されておらず、そのままだと見栄えはイマイチ。
目の部分にはホイルシールが使用され、頬や足裏部分にもシールが用意されており、色が足りていない部分は手のひら部分ぐらいだと思われる。

武器・付属品

• 握り手×2
• 平手×2
  デザイン上、ハンドパーツには左右の区別が存在しない。
  なお説明書などには何の記載もないが、ビームライフルを取り外して砲身部分のパーツ（B17とB18）にある穴を 手のひらの銃口に接続してやることで、劇中のようなライフルを抱えての発射ポーズが再現できる。
  またビームサーベル用の刃が付属していないのも残念なところではあるが、他のキットから丸軸タイプのもの（設定では黄色）を持ってくれば、上記の手のひらの銃口部分に一応取り付け可能である。

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